京都・南丹市の老舗葬儀社が開く「いちたにラジオ」の世界
京都府南丹市に本社を構える有限会社いちたに。1961年の創業以来、地域とともに歩み続けてきたこの老舗葬儀社が、ポッドキャスト「いちたにラジオ」をSpotifyで配信しています。葬儀業界の「見えにくい」部分を社員の声で開示し、地域の皆様に寄り添ったサービスの提供を目指す取り組みです。
葬儀業界とその透明性
葬儀は、人生で何度も経験するものではありません。そのため多くの人が葬儀会社について「何にどれだけの費用がかかるのか」、「どんな人が担当してくれるのか」といった疑問を抱えています。この業界特有の不透明感が、葬儀社と利用者との間に距離を生む要因となっています。いちたには、これまで2万件以上の施行実績をもとに、地域の信頼できるパートナーであることを目指し、料金プランやサービス内容を明確に示してきました。
ただし、実際にサービスを利用する際に重要な要素となるのは、担当者の人柄やチーム間の連携です。それを言葉だけで伝えるのは難しく、「ならば実際に彼らの声を聴いてみよう」という発想から「いちたにラジオ」が誕生しました。
ポッドキャストの概要
「いちたにラジオ」では、同社の社員12名が出演し、3つのテーマで各エピソードが展開されています。台本を使わず、臨場感ある会話を通じて、スタッフ同士の信頼関係を示しています。
エピソード一覧
- - Vol.01: 「葬儀会社で働くスタッフのリアルとは?」
入社3年から10年の幅広い経験を持つメンバー4名によるトーク。心構えややりがい、プライベートの話題が交わされます。
- - Vol.02: 「いちたにが目指す『納得葬儀』とは?」
社長を交えたベテランメンバーのクロストーク。大切にしているこだわりについて語り合います。
- - Vol.03: 「『いちたに』で働く理由とは?」
採用担当やWeb担当のメンバーが、入社のきっかけや今後のキャリアプランについて語り、働く姿を描く内容です。
公式サイトでは、各エピソードが聴けるリンクが用意されています。
いちたにラジオ
採用への効果
「いちたにラジオ」の配信が始まって以降、同社の採用活動には変化が見られました。中途採用で面接に訪れる応募者のほとんどが、事前にポッドキャストを聴き、会社の風土やスタッフの人柄を理解した上でやってきています。これにより、面接は単なる会社説明をする場ではなく、互いに理解を深める場に変わりました。
応募者は、社内の雰囲気をつかんだ状態で面接に臨むため、入社後のギャップが生じにくくなり、志望動機もクリアになっています。この取り組みは、単なる採用広報ではなく、社員の会話や姿勢をそのまま伝えることで、実効性のある採用ブランディングに貢献しています。
地域づくりと未来への視点
いちたにがこのポッドキャストを通じて目指すもう一つの狙いは、地域の皆様との絆を強めることです。葬儀社との関係を築く前段階として、「この人たちなら任せられる」と感じてもらうことが重要です。ポッドキャストがあれば、家事や通勤の合間にも軽い気持ちで耳を傾けていただけます。
人柄や仕事への向き合い方を知ることで、いざというときに「この人たちに任せよう」と思っていただける信頼感を提供したいという思いが込められています。
代表取締役社長のコメント
一谷昌道社長は、「私たちの仕事はご家族に『心から納得できるお見送り』を提供すること。大切なのはスタッフの人柄と気遣い合う空気感」と強調し、受け取った声をスタッフとしてありのままに届けたいという思いを述べています。
「ラジオを聴いて、私たちに共感してくださった方々が新たな仲間やお客様として集まってきてくださるのは、私たちにとって何よりの喜びです。」と、地域の皆様に開かれた存在であり続ける決意を語りました。
今後の展望
今後、「いちたにラジオ」は配信を続け、多様なテーマを取り上げる予定です。葬儀の流れや事前相談についての実用的な内容を提供しつつ、地域向けのセミナーや内覧会も開催しながら、地域のパートナーとしての姿勢を一層強固にしていく方針です。