京都発!革新のオイル浸透技術「レシソーム」の魅力と可能性
コスメディ製薬株式会社が開発した「レシソーム」は、オイル製品が抱える「ベタつき」や「油っぽさ」の不快感を解消する新しい乳化技術です。京都市を拠点にし、医療・美容に特化した技術研究を行う同社は、経皮吸収治療に基づく発想から「レシソーム」を誕生させました。
開発背景:オイル特有の悩み
多くの天然オイル、たとえばホホバ油やオリーブオイルは、保湿やエイジングケアの効果が期待されつつも、その使用感は「ベタつき」や「油っぽさ」によって敬遠されがちでした。これらオイルを大量に配合する際の技術的な難しさから、オイル高配合の製品は少なく、消費者のニーズには十分応えきれていないという現状がありました。
レシソームの革新:浸透と安定性
「レシソーム」は、合成界面活性剤を一切使用せず、細胞膜の主成分である「レシチン」を活用したW/W/O型の小胞です。この技術により、オイルが肌に迅速に浸透し、オイル特有の不快感を同時に解消することが可能になります。したがって、オイル成分が肌表面に留まることなく、すぐさま肌内部に吸収されます。
具体的な効果として、「レシソーム」を塗布した後の肌表面は、テカリが少なく、非常に快適な使用感が実現されています。実験によると、通常のO/W型クリームと比較して、約1.5倍の浸透速度が確認されています。
高配合オイルとその使用感
「レシソーム」は、オイル成分を50~70%以上含有できる特徴があります。これにより、高品質なオイルを使用した製品でも安定性を保ちつつ、その効果を最大限に引き出します。また、その柔らかなソーム形態により、肌に塗った際の摩擦感が大幅に軽減され、驚くほど滑らかに伸びます。使用者は、塗布直後から「するっとみずみずしい」テクスチャーを実感し、水分保持力も6時間以上持続することが確認されています。
自然由来へのこだわり
特筆すべきは、「レシソーム」の原料にある天然成分の割合が90%以上という点です。オーガニックや自然派志向の消費者にも受け入れられやすく、様々な肌質に対応した多様なオイル製品への応用が見込まれています。さらに、乾燥肌やアトピー性皮膚炎の改善に向けた製品開発も進行中です。
今後の展望と展示会情報
コスメディ製薬は、今後「レシソーム」を用いた製品の普及を目指し、2025年5月には横浜で開催される「第12回化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2025)」に出展する予定です。多くの方にこの技術の魅力を実際に体験していただける機会を提供します。化粧品業界に関わる方々はぜひ訪れてみてください。
京都から発信する革新的な技術「レシソーム」。この新たなオイルの可能性に、ぜひご注目ください。