高精度診断で医療を変革する株式会社CyberomiXの挑戦
株式会社CyberomiX(以下、CX)は、京都市上京区に本社を置く医療スタートアップ企業です。その主な目的は、がんや腎臓病に対する高精度診断技術を開発し、それに基づく治療薬を日本国内はもちろん、世界中へ広めることです。CXは、4月1日の「April Dream」という日を通じて、夢や理念を広く発信していくことに賛同しました。
医療を変えるための一歩
CXは「医療を変える」というビジョンを掲げ、従来の医療分野の枠を超える取り組みを行っています。創業者である渡辺亮氏は、長年大学に在籍した経験を通じて見えてきた制約を打破するために、企業を設立しました。大学の良さは多くの自由な研究ができることですが、同時に資金面や人事制度に限界があることも肌で感じていました。スタートアップとして、法律の範囲での自由な活動ができるという点が大きな違いです。CXでは、資金が不足しているときに積極的に借入を行うことができ、事業を進展させるための柔軟な資金運用を心がけています。
アカデミアの壁を超えて
CXの創業理念は、アカデミックな研究が大学の中だけで行われるべきだという考えを打破することです。CXは、企業でありながらも社会貢献を重視した研究活動を行い、大学と連携した共同研究を多く進めています。また、独自の技術「DNAの傷(変異)を1つ1つの細胞で見る」を開発し、それを特許化せずに広く提供することで、学問と商業の垣根を超えたコミュニケーションを育んでいます。
働きながら学ぶ、学びながら働く
CXでは、「学びながら働く」という理念を持ち、専門のエキスパートを雇用するのではなく、自信のない人材を歓迎しています。具体的には、新入社員が実際の業務を通じて自信を持つことを最初のゴールとしており、一緒に成長できる環境を提供しています。OJT(On the Job Training)に似た形で、技能の習得と同時に「社会に貢献している」という実感を得ることを重視しています。
例えば、CXで働くKさんは、以前の職場で自信を失い、待機状態になっていましたが、CXで新たな技術を身につけ、現在では高スキルの技術者として成長しました。また、子育てをしながら経理の経験があったMさんは、人事労務の業務を引き受け、新しい労務システムを構築するなど、柔軟な働き方を実現しました。
京都・西陣から世界へ
CXの本拠地、京都・西陣は応仁の乱に由来し、西陣織で知られています。西陣織は、古代から続く技術や文化と、最新の技術を融合させて成長してきました。CXは、そんな西陣の精神を受け継ぎ、様々な技術を取り入れながら革新を目指していきます。
CXは、西陣の持つ強みである多様な知識や技術を融合させ、1つの目標に向かって邁進していくことを約束します。未来の医療の形を創造する挑戦を続けるCXの活動に、是非ご注目ください。