龍谷ミュージアム春季企画展「大谷探検隊吉川小一郎」
2025年の春、京都の龍谷大学・龍谷ミュージアムにて、特別企画展「大谷探検隊吉川小一郎―探究と忍耐その人間像に迫る―」が開催されます。本展は、吉川小一郎の生誕140年を記念し、彼が活動した当時の貴重な資料を通じて、彼の探究と忍耐の精神に迫る内容となっております。
展覧会の概要
本展は、2025年4月19日から6月22日までの間、龍谷ミュージアムで行われ、月曜日が休館日とはなるものの、特に5月5日と23日は特別に開館します。開館時間は通常10:00から17:00までですが、特定の日には20:00までの延長も行われます。入館料は一般で1100円、高校生・大学生は600円、小中学生は300円と、幅広い方に楽しんでいただける価格設定になっています。
吉川小一郎と大谷探検隊
吉川小一郎は、明治時代に設立された大谷探検隊の一員として知られています。この探検隊は、当時の仏教の伝播を目的としたものであり、特にインドや中央アジアにおける調査活動で注目されました。吉川は、三度にわたる探査の結果の一つとして、1911年に日本を出発し約3年間、中央アジアの仏教遺跡を調査。その中でもトルファン地域での発掘調査が特筆すべきものであり、至宝とされるような遺物が出土しました。これらの発見は、敦煌やトルファン学の発展に寄与し、今なお評価されています。
本展では、吉川が探検地から家族宛に送った書簡や古写真、さらに彼自身の回顧音源など、初めて公開される未公開の資料が中心となります。これにより、当時の吉川の苦労や思いを伺い知る貴重な機会が提供されます。
展覧会の構成
展覧会は、以下のように6つの章で構成されます。
1. 吉川小一郎と西本願寺
2. 大谷家別荘の建築
3. 大谷探検隊第三次吉川隊の出発
4. 吉川小一郎と大谷尊重(光明)-写真術と山岳趣味-
5. 別荘の閉鎖と展覧会
6. 吉川小一郎と本願寺絵表所
また、特別展示として「2022年 特別展『博覧』その後」も行われます。これからの訪問者は、吉川の人生を理解するための新たな視点を得ることができるでしょう。
シアター映像と関連イベント
展覧会期間中には、シアター映像が上映され、吉川小一郎が語る大谷探検隊秘話や神戸二楽荘についてのドキュメントが提供される予定です。さらに、記念講演会や、ワークショップ、ナイトミュージアムなど、様々なイベントも企画されています。
特別トークセッションや、各種ワークショップも事前申し込みが必要ですが、訪れるすべての方にとって学びが得られる充実したプログラムとなっております。
アクセスと問い合わせ
龍谷ミュージアムは、京都市下京区に位置し、西本願寺の最寄りです。詳しいアクセス情報や最新の展覧会の詳細は、公式ホームページを訪問してください。
龍谷大学 龍谷ミュージアム
電話: 075-351-2500
ウェブサイト:
https://museum.ryukoku.ac.jp/
この機会に、探究と忍耐の象徴吉川小一郎の生涯に触れ、歴史に思いを馳せる素敵な続きを体験してください。