ミンテルが選ぶ最も革新的な新商品2026、応募受付スタート
2025年9月25日、ロンドンに本社を置く市場調査会社Mintelが、「ミンテルが選ぶ最も革新的な新商品2026」(以下MMI)の第2回目の開催を発表しました。今回は日本においても応募受付が開始され、参加者を募集しています。このグローバルな賞は、従来の概念を覆す新たな商品やブランドに光を当て、消費財業界に革新をもたらすことを目的としています。
新商品市場の現状
Mintelのグローバル商品データベース(Mintel GNPD)によれば、2024年において、全世界で発売された消費財の中で「本当に新しい」と言える商品はわずか35%に過ぎないことが明らかになりました。これは1996年の75%、2014年の46%から大きく減少しており、消費財業界におけるイノベーションのスピードが鈍化していることを示しています。市場の変化に対応するためには、真のイノベーションが求められている状況です。
消費者の期待
Mintel グローバルリサーチ&インサイト部門のプレジデント、ジュリー・ライザー氏は、「消費者は新しい商品を求め、単にトレンドに追随するのではなく、一歩先を行くことを期待している」と述べています。特にアルファ世代、Z世代、ミレニアル世代の消費者は、新しい体験を求める傾向が強く、そのニーズに応じた革新が求められています。
前回受賞社の声
前回のMMIの受賞企業は、各カテゴリーで大胆な取り組みを行った企業ばかりです。例えば、ハーゲンダッツはアイスクリームの枠を超えた乳製品・グルテンフリーのヨーグルト「Vanilla Bean Cultured Crème」を発売し、新たな市場機会を見出しました。また、Izzyは持続可能性をテーマにした「ゼロ・ウェイスト Zero Waste Dew-Bomb Glowy Hydra Milk」を展開し、その革新性が評価されました。
日本企業の中でも高く評価されたのは、花王株式会社と森永乳業株式会社です。花王の小林達郎氏は、ユーザーの視点からの商品提案が評価されたことを喜び、その意義を感じています。森永乳業の西岡様と坂本様も、特に原材料へのこだわりが認められたことに感動を隠せない様子でした。
「イノベーション」の定義
MintelのグローバルCEO、マット・ネルソン氏は、イノベーションの本質を「消費者の共感を呼び起こし、ビジネスや文化、社会全体に影響を与える意義のある変化」と定義しています。これからの時代に求められるのは、ただ新しい商品を増やすだけでなく、消費者の期待に応える形で考えられた革新です。
コミュニティへの参加を呼びかけ
MMI2026は、業界の専門家や学識経験者を含む優れた審査員によって選出されます。Pierre Chandon教授やJacqui Parr編集長などがその一部として既に決まっており、今後も追加される予定です。
世界中の最も革新的な消費財ブランドを表彰するこのアワードに、ぜひご応募ください。詳細については、
こちらからご覧ください。
募集カテゴリー
消費者のニーズが変化するスピードとともに、真のイノベーションを追求することが求められる今、本アワードに参加することで新たな基準を共に築いていきましょう。