京都市営地下鉄の新たな魅力を創出するポップアップストア支援プラットフォーム
株式会社カウンターワークスが、京都市の公民連携プラットフォーム「KYOTO CITY OPEN LABO」に採択され、京都市営地下鉄でのポップアップストアの出店支援を行う実証実験がスタートします。この取り組みは、京都市が抱える様々な課題解決に寄与し、市民や観光客に新たな魅力を届けることを目指しています。
実験の背景と目的
京都市営地下鉄は、毎日38万人以上の利用者に支持されています。通勤や通学、観光の重要な移動手段として、ますますその重要性が増しています。しかし、駅構内の活性化が課題となっており、特に京都駅に利用が集中している現状があります。これを打破するため、京都市は駅構内の空きスペースを貸出し、イベントスペースとして活用する取り組みを進めてきました。しかし、申請手続きが紙ベースであるため、利用者や管理者の負担が大きいとの指摘もありました。
このような背景のもと、カウンターワークスが運営するポップアップストア出店支援プラットフォーム「ショップカウンター」が、この課題解決の一助になると期待されています。新たに醍醐駅、東野駅、二条駅でもイベントスペースの運用が始まり、京都駅以外の駅でも賑わいづくりを狙います。
具体的な取り組みと効果
「ショップカウンター」は、約8万軒のテナントがオンラインでマッチングできるプラットフォームです。このシステムを利用することで、これまでは出店の機会がなかった新規テナントともつながることが可能となります。これにより、駅構内の多様なイベントが展開でき、利用者にとっても買い物の楽しみが増えるでしょう。
さらに、利用申請にかかる手間が軽減されることで、商業スペースの運用がより効率化され、負担を減らすことが期待されています。
京都市交通局の担当者、亀井裕雄氏は、「ショップカウンターを導入することで、空きスペースの活用を促進し、収益の向上につなげたい」と語りました。
今後の展望
カウンターワークスは、今後も商業施設だけでなく、交通インフラや地域自治体との連携を深めながら、ポップアップストアを通じて遊休スペースの活性化を進めていく方針です。地域の魅力を引き出し、収益性の高い事業を支援することで、地域経済に貢献することを目指しています。
この取り組みは、単なる商業活動にとどまらず、地域の文化や魅力を交通手段を介して発信する新たな試みにもつながるでしょう。
参加方法
お持ちの空きスペースや遊休区画の活用を検討中の方は、ぜひ「ショップカウンター」公式サイトをご覧ください。
こちらからお申し込みいただけます。
また、イベントスペースの利用や掲載についてのお問い合わせも受け付けていますので、興味のある方はぜひご連絡ください。
京都市営地下鉄のイベントスペースは、今後、北海道のポップアップストアのように新たな形での活用が進むことが期待されます。地下鉄の移動が、ただの移動手段ではなく、新たな体験の場となる日も近いのではないでしょうか。