特別展「妙心寺禅の継承」開催概要
2026年の春、歴史深い京都の妙心寺にまつわる貴重な特別展が大阪市立美術館で開催される。展覧会のタイトルは「興祖微妙大師650年遠諱記念特別展『妙心寺禅の継承』」であり、妙心寺の豊かな歴史を感じる貴重な機会となる。開催期間は2026年2月7日から4月5日までの約50日間。月曜は休館日だが、特別に2月23日は開館する。
妙心寺とその歴史
妙心寺は、京都の西方に位置し、広大な敷地を有する臨済宗の重要な寺院である。本寺院の歴史は、かつて花園法皇の離宮として利用されていた地に、康永元年に関山慧玄無相大師によって改修され、禅寺へと生まれ変わったことに始まる。応永6年には足利義満の不興を買い、寺領を失う苦難も経験したが、永享4年に再興し、その後多くの戦国武将たちの寄進によりさらに発展を遂げた。
本特別展の目的
本特別展は、妙心寺の開山であった関山の唯一の弟子、授翁宗弼(微妙大師)の650年遠諱を契機に企画された。授翁は妙心寺の第二世として、寺院の基盤を築く重要な役割を果たした高僧である。展覧会では、授翁と関山をつなぐ系譜をたどりながら、妙心寺の歴史や禅宗美術、桃山絵画の魅力を紹介する。
特別展での展示内容
展覧会では、妙心寺が誇る至宝や美術品を通じて、禅の系譜を理解することができる。また、地元大阪の異なる妙心寺派の寺院で最近行われた寺宝の調査成果も展示される予定で、参加者は多角的に妙心寺の魅力を体感できる。これにより、400年以上の時間を経ても変わらぬ禅の神髄に触れることができるだろう。
まとめ
この特別展は、妙心寺の豊かな歴史を掘り下げ、その魅力を堪能できる絶好の機会となる。京都における禅の精神とその継承は、今も生き続けている。その様子を直に見て感じることで、現代における禅の意義を再確認できることだろう。ぜひ、この機会をお見逃しなく。美術館への訪問が、あなたに新たな視点をもたらすことを強く期待している。
展覧会の詳細
- - 主催: 大阪市立美術館、臨済宗妙心寺派大本山妙心寺、日本経済新聞社、テレビ大阪
- - 協力: 浅野研究所
- - 特別協力: 京都国立博物館
- - 後援: 公益財団法人大阪観光局
この特別展が、妙心寺とその作品を愛する全ての人々にとって、心に残る経験となることを願っている。