陸瑋妮氏の個展「窓の外、散らばった星々」がザ・サウザンド京都で開催

陸瑋妮個展「窓の外、散らばった星々」の開催

京都市下京区に位置するフラッグシップホテル「ザ・サウザンド京都」にて、2026年1月10日から2月15日まで陸瑋妮（ルー・ウェイニー）氏の個展が開催されます。この特別な展覧会は、京都市立芸術大学との共催によるもので、ホテルの1階エントランス横にあるアートギャラリーで行われる予定です。

作家の陸氏は、日常の風景や記憶を素材に独自の作品を生み出しています。特に、シルクスクリーンと呼ばれる版画技法を駆使し、印刷や複製の過程で偶然に生じる「エラー」に焦点を当てています。このエラーとは、印刷中に生まれる「ずれ」、または「滲み」「欠け」といった状態で、彼女はそれらから新たな価値を見出し、見る者に新しい風景を提示しています。

本展では、陸氏の代表作はもちろん、近年制作したバルーンを用いた作品も展示される予定です。これにより、現実と仮想の境界線が曖昧になり、オリジナルとコピーの交錯した興味深い体験が待っています。展覧会は入場が無料で、好きな時間に訪れることができます。

陸氏は台湾の大学で建築デザインを学び、その後日本に渡り、京都市立芸術大学大学院で美術研究を修了しました。京都を拠点に、プリンティングアートやアートブックを制作しており、彼女の作品は言葉を超えた強いメッセージを伝えてきました。過去の個展やグループ展でも注目を集めており、観る人々に深い印象を与えています。

また、陸氏は自身の創作において、日常の断片を収集しつつ、新たな風景を作り上げることを重視しています。彼女は「壁紙」というテーマにも着目し、ハンカチやバルーンなどの既製品を取り入れることで、主体と背景との関係性を探求しています。バルーンが風に揺れる様子や、微妙に形を変える瞬間は、彼女の作品に新鮮さを与え、訪れる人々に流動的で動きのあるアート体験を提供します。

ザ・サウザンド京都では、人と社会、環境に優しい「サステナブルな体験」を大切にしながら、アートシーンを応援しています。ホテル自体がBIOSTYLE PROJECTとして認証され、持続可能なライフスタイルの提案にも力を入れています。その活動の一環として、こうしたアート展示は特に重要な役割を果たしています。

是非、陸瑋妮氏の個展を通じて、日常の美しさや新たな発見を体験してみてください。彼女の作品が、あなたの目の前に広がる新しい視点を提供することでしょう。これからの開催をぜひお楽しみに。