障がい者アートと学生のコラボ、新たな建築現場の魅力を発見
建築の現場は、時に騒音や安全面で地域住民から「迷惑者」と見られることが多いもの。しかし、そんな仮囲いを「地域の人気者」に変えるプロジェクトが、京都で始まります。これは、京都芸術大学の学生が、ノーサイドSTUDIOのアート作品を用いてデザインするという取り組みです。
プロジェクトの背景
プロジェクトの発起人である稲継工務店の山中氏は、地域社会とのつながりを重視し、建築会社として人々の生活を豊かにすることを追求してきました。さらに、障がい者福祉に新たな価値を見出すことに興味を持つようになり、andnaの野村と出会ったことがきっかけで、社会課題解決のアイデアが生まれました。
彼らは「障がい者アート」を活用し、周囲から「迷惑者」とされる建築の仮囲いを、地域に楽しさと喜びをもたらす存在にしようとしています。アートを通じて、地域の人々との交流を促進し、新たな価値を生み出そうとしています。
プロジェクトの開催スケジュール
プロジェクトは大きく5つのステップで進行します。
1.
プロジェクト導入(12月20日) で、学生たちは障がい者アーティストとオンラインで交流し、作品に込められた想いや背景を理解。
2.
リサーチ・アイデア出し(1月10日) において、課題について徹底的に探求し、ディスカッションを行ないます。
3.
制作(1月17日) では、グループごとに作品制作を進めます。
4.
課題発表(1月24日) では、完成作品の発表会を行い、参加企業とともに成果をシェアします。
5.
仮囲いお披露目(3月予定) で、実際の建築現場で新たなデザインの仮囲いをお披露目する予定です。
プロジェクトの魅力
このプロジェクトは、学生たちにとっては実践的な学びの場であり、建築業界には新たな視点をもたらすことでしょう。一方、障がい者アーティストにとっては、社会との繋がりを深める貴重な機会となります。また、参加する地域の方々にとっても、新たな形での交流の場が生まれることになります。
ノーサイドSTUDIOのアーティストは、創造力を駆使しようと奮闘中であり、その過程で新しいアートが生まれることに期待が寄せられています。これらの出会いが、未来のコミュニティを豊かにし、より良い社会作りに貢献できればと考えています。
最後に
このプロジェクトは、障がい者、学生、地域の人々が共に参加し、楽しみながら社会課題に取り組む新しい試みです。彼らの協力によって生まれるアートは、地域に新たな彩りを加え、建築現場のイメージを変えていくことでしょう。今後の進展が大いに楽しみですね。