京都蔦屋書店で開催されるアート展「Intricate Iconology」の魅力に迫る

現代アートの新たな探求「Intricate Iconology」

京都市下京区に位置する京都蔦屋書店では、2025年5月31日から6月24日まで、グループ展「Intricate Iconology」が開催されます。この展示は、現代美術のシーンで注目される4組のアーティストによって構成され、アートの楽しさや魅力を幅広く体感できる機会です。キュレーションは、著名な現代美術作家である椿昇氏が担当し、近年のアート界における新たな視点を提示します。

展示作品の魅力

本展には、各アーティストがそれぞれの視点から「見ること」や「知覚」を探求した作品が並びます。

川村摩那の作品

川村摩那は「文字」と「物語」をテーマにした作品を制作します。彼女は、言語が持つ力とその制約を、視覚表現として具現化していきます。言葉では捉えきれない感覚に迫るこの作品は、観客に新たな視点を提供し、深い思索を促します。

則松夏凜の探求

則松夏凜は、博物画のスタイルで描く「機械植物」と呼ばれる新たな生命体に焦点を当てています。彼女の作品は、人間の手によって変容する植物の形態を描写し、人間と自然との関係を問い直します。この独特な視点が、展覧会にさらなる深みを与えています。

広瀬菜々＆永谷一馬のアプローチ

広瀬菜々と永谷一馬は、日常の中に潜む「社会と自己の境界」を探求するアーティストデュオです。身近な空間を型取ったインスタレーション作品を通じて、見慣れた景色を新たに問い直す試みは、新鮮な体験をもたらすでしょう。

和田直祐のレイヤードアート

和田直祐は、古典的な技法を使用し、光と空間をテーマにした多層構造の絵画を制作しています。その作品に現れる形や色が、見る人に異なる印象を与えることを目的としています。鑑賞者は、ただ見るだけでなく、自己を見つめ直す機会も得られることでしょう。

椿昇のキュレーターメッセージ

「Intricate Iconology」には、薄いベールが微風に揺れるような、未知の世界へ引き込む魅力があると椿昇氏は語ります。参加アーティストたちの作品は、時間を忘れさせ、ひとときの静寂を味わわせてくれます。その中には、見る人各々が自らの経験を重ねることができる要素が満載です。

開催概要

「Intricate Iconology」は、京都蔦屋書店6Fギャラリーにて開催され、入場は無料です。オープニングレセプションは5月31日（土）17時から行われ、作家による作品紹介も予定されています。展示作品は、会場での販売のほか、アートのECプラットフォーム「OIL by 美術手帖」でも取り扱います。詳細は特集ページをご覧ください。