京都ヒューマノイドアソシエーション(KyoHA)が目指す新たな未来
2023年、京都に設立された一般社団法人「KyoHA(京都ヒューマノイドアソシエーション)」は、日本のヒューマノイドロボット産業の再興を目指しています。早稲田大学やテムザック、村田製作所、SREホールディングス等、国内の専門機関や企業が集結して新たなモノづくりの体制を築くべく結成されました。この団体の設立背景や今後のスケジュールを見ていきましょう。
1. 設立の背景
近年、アメリカや中国のテック企業がロボット開発をリードする中、日本はかつてのロボット先進国としての立場を取り戻す必要があります。特に自然災害や労働力不足といった社会課題が深刻化する中、ヒューマノイドロボットの可能性に期待が寄せられています。このようなニーズに応えるため、「KyoHA」では、産業界と学術界の連携を強化し、国内外に対して競争力のあるロボット技術を開発していく計画です。
2. モノづくりの体制
現在のメンバーには、技術力の高い企業や教育機関が名を連ねており、今後、多数の団体との共同開発も進められる見込みです。特に、機械技術と情報技術を融合させた新たな協力体制を築くことで、ヒューマノイドロボット開発の拡大を図ります。
3. 製作するロボットの内容
「KyoHA」は、実用性の高いヒューマノイドロボットを2系統に分けて製作していく計画です。
汎用部品を活用し、ヒューマノイドモデルの基礎構築を目指します。
災害現場や建設現場での高出力を発揮するモデル、および日本国内で俊敏性や機能を重視したモデルを開発します。これにより、特定のニーズに応じたヒューマノイドを提供していく予定です。
4. 今後のスケジュール
「KyoHA」は、以下のスケジュールで開発を進めていく計画です。
- - 2025年8月: 一般社団法人としての設立を完了
- - 2025年末: 具体的なロボットのスペック確定
- - 2026年3月: 初期プロトタイプの製作
- - 2026年末: 2ndプロトタイプの製作
5. 理事及び会員紹介
「KyoHA」の理事には、早稲田大学の研究者から、テムザックや村田製作所の幹部が名を連ねています。これにより、それぞれの専門性を活かして、高度な研究と開発が期待されています。
6. まとめ
「KyoHA」のとなる新たな時代のヒューマノイドロボット開発は、日本の技術力を一つにまとめ、国産開発の再興を図る重要な取り組みです。ヒューマノイドロボットの可能性は広がっており、今後も注目が集まるでしょう。これからの進捗に期待が寄せられています。