株式会社堀場製作所(以下、HORIBA)が2026年2月2日、オーストラリアに新たな拠点、HORIBA Australia Pty Ltd(ホリバ・オーストラリア社)を設立しました。これに続いて、現地法人の事業展開を加速させるため、ニューサウスウェールズ州に位置する水質関連の分析・計測機器企業、Australian Scientific Pty. Limited(ASPL社)の買収に合意したのです。この買収は2026年3月9日付で実施され、完了は同年4月中を見込んでいます。
1.新たな市場機会に向けて
オーストラリアは世界的に見ても蓄えが豊富な資源大国であり、資源やエネルギーを含む多くの分野で計測・分析の需要が急増しています。また、大学や研究機関への投資も活発で、学術界を基盤とした技術革新も期待されています。これらの背景を考慮し、HORIBAは現地の販売力とサービス体制を強化し、長期的な成長を見据えた戦略を描いてきました。
ASPL社は、同社が40年以上にわたり築き上げた、約100社に及ぶ豊富な販売ネットワークを持っています。このネットワークを活用することで、顧客からのニーズや課題に対し、迅速かつ的確な対応が可能となります。これまで代理店を通じた販売がメインであったHORIBAも、現地に根差した事業基盤を手に入れたことで、提案から導入・アフターサービスに至るまで一貫したビジネスモデルの確立が可能となりました。
2.持続可能なソリューションの提供
買収後は、ASPL社の持つ水質計測に特化した製品やサービスに加え、資源やエネルギー関連での効率化を目指すモニタリングシステムを展開します。さらに、ライフサイエンスやマテリアルサイエンスといった新たな研究領域にも進出し、より多様な顧客ニーズに応えていく予定です。
このように、HORIBAとASPLのコラボレーションにより、より質の高い先端的なソリューションを提供する体制が整っていきます。また、産学連携の推進にも注力し、社会課題の解決に寄与する新たなシナジーづくりを目指します。
3.会社概要と今後の展望
ASPL社は1981年に設立され、現在までに多くの水質計測機器をオーストラリア国内の様々な企業や研究機関に提供してきました。一方、ホリバ・オーストラリア社は2026年2月に設立されたばかりで、今後の展開が非常に期待されています。
ASPL社の強みとHORIBAの技術力を融合させることで、業界の変化に柔軟に対応できる製品の開発と、顧客に寄り添ったサービスの拡充を図っていきます。今回の新拠点設立は、HORIBAが進化し続けるための重要なステップとなるでしょう。これを機に、国内外でさらなる成長を遂げることが期待されます。