京セラの新たな挑戦!アルミ加工用超多刃カッタ「MD90」の魅力
京セラ株式会社が新たに発表した超多刃カッタ「MD90」は、特に自動車産業におけるアルミ部品加工の現場において新たなスタンダードとなることが期待されています。この製品は、軽量設計で小型マシンにも対応し、かつ高能率加工を実現する先進的な技術を搭載しています。
自動車産業の変化に対応
近年、自動車産業では燃費向上や電動化の流れにより、軽量かつ高強度なアルミ部品への需要が急激に増加しています。こうした背景から、製造現場では小型マシンの導入も進み、高品質なアルミ加工が求められています。「MD90」は、そのニーズに応えるべく開発されました。
超多刃仕様による高能率
「MD90」は、24枚刃の超多刃設計を採用しています。これにより、φ125mmの場合でも高い加工効率を発揮。特に、びびりを抑制するための独自形状ホルダが搭載されており、加工スピードは驚異のテーブル送りVfが24,000mm/minに達します。この高能率加工は、製造工程を短縮し、コスト削減に寄与します。
軽量ボディのメリット
また、「MD90」には軽量のアルミボディホルダもラインナップされています。これにより、小型マシン(BT30)のオペレーションでも高い性能を維持しながら、アルミの加工が可能です。これまで扱いにくいとされていた小型マシンでも、高能率な加工が実現する点が大きな特長です。
バリ抑制機能
「MD90」には、PCD(多結晶ダイヤモンド)インサートが採用されており、これがバリを抑制する専用設計となっています。これにより、航空機や自動車部品などの高精度な加工が求められる業界でも、面粗度0.8μmRa以下の高品位加工が実現します。さらに、流線型のチップポケット構造とツインポイントクーラントが切りくず処理性能を高めます。
カスタマイズの柔軟性
「MD90」は、顧客のニーズに応じた特注品にも対応しています。加工径はφ20mmから350mmまで対応可能で、刃先の仕様も用途に合わせてカスタマイズが可能です。このカスタマイズ性によって、多様化する製造現場の要求に柔軟に応えることができます。
価格と展開
「MD90」のインサートは、4型番にて11,430円から14,840円の希望小売価格(税抜き)で提供されます。さらに、ホルダは鋼ボディとアルミボディでそれぞれ価格帯が異なり、134,620円から549,080円と幅があります。これによって、様々な予算やニーズに応じた選択肢が用意されています。
主な対象業界
この新商品は主に自動車産業を対象としており、アルミニウム合金の加工に特化した性能を持っています。精密加工が求められる現代の製造業において、「MD90」は信頼できる製品となることでしょう。
京セラの「MD90」は、これからのアルミ加工の新基準を切り拓く存在として注目されています。この新しい技術を活用し、高品質な製品を生み出すことが期待されています。