片山文三郎商店、リニューアルオープンへ
京都の染色ブランド「片山文三郎商店」が、1935年に建設された本店をリニューアルオープンします。このリニューアルは2025年8月5日に1階ショップがプレオープンし、8月27日には2階スペースを含めたグランドオープンを迎える予定です。本店は創業から110年、現在の店舗が90周年を迎えることを記念した改装です。
長きにわたる伝統の継承
片山文三郎商店は、京絞りの技術を受け継ぐ老舗として知られています。長年愛されてきた町家の外観はそのままに、内部の改修が進められ、ブランドの根幹を未来へつなぐための新しいスタートを切ります。実際、2004年に小売営業を開始して以来、建物にはほとんど手が加えられていなかったため、少しずつ老朽化が進んでいました。そのため、今回の改修は「京町家」を守り、その魅力を最大限に生かすことを目指して行われています。
新しい空間デザイン
リニューアル後は、初代から受け継がれてきた京町家のデザイン要素を尊重した空間が広がります。特に注目すべきは、2階の元事務所部分が新ブランド「KATAYAMA」のショールーム兼サロンとして生まれ変わる点です。この空間では、初めて公開される絞りのアーカイブ資料や、長年にわたって蒐集された歴史的な作品をインスタレーション形式で楽しむことができます。また、26年春に予定されている新シーズンのローンチもこの場所で行われ、さまざまなコラボレーションラインの発表も期待されています。
1階のショップ利用
1階では、ブランド「BUNZABURO」によるポリエステル素材のスカーフやバッグ、洋服を取り扱い、さらに「片山文三郎商店」からはシルク製品も豊富に揃えます。2階のショールームでは、今後秋からアーティストの展覧会やオリジナル商品販売も企画されています。
日本の伝統と現代の融合
片山文三郎商店は、京絞りの立体的なテクスチャーを活かしつつ、その魅力を新たな形で表現しています。今回の店舗改装では、伝統技術と現代の感性が調和する空間の提供を通じて、国内外のお客様に「京都に足を運ぶ価値がある本店」としての印象を与えることを目指しています。
特に、片山文三郎商店の商品はその独特の立体感やテクスチャーを特徴としており、絞り染めを現代的に昇華させる努力が見られます。お客様が古くからの伝統に触れられるこの新店舗で、ぜひその魅力を体験してみてください。
店舗情報
- - リニューアルオープン日: 2025年8月5日(火)1F プレオープン、8月27日(水)1F&2F グランドオープン
- - 住所: 京都府京都市中京区蛸薬師通り烏丸西入ル橋弁慶町221
- - TEL: 075-221-2666
- - 営業時間: 10:00 - 18:30
- - 定休日: 年末年始及び夏季に臨時休業あり
店のInstagramやFacebookをフォローすることで、最新情報が手に入ります。リニューアルされた「片山文三郎商店」にぜひ足を運んでみてください。