木津川に新たな風を吹き込む「かえでFC」
京都府木津川市に、地域初の試みとして放課後等デイサービス「かえでFC」が2025年8月1日に開設されました。運営は、奈良・京都南部で幅広く事業を展開しているアイニコグループ株式会社です。この新たなサービスは、全国的にも珍しい“サッカー療育”を導入しており、子どもたちの発達をサポートすることを目的としています。
導入された背景
従来のデイサービスでは、子どもたちが施設に通うことに対してネガティブな印象を持っているケースが多く見られました。このことを改善するため、アイニコグループは、子どもたちが通うことを誇りに思えるような環境の創出を目指しました。その結果、サッカーを通じた新しい療育プログラムの導入に至りました。
サッカー療育のあらまし
「かえでFC」では、サッカー療育は単なる技術の習得を目的としたものではありません。サッカーの楽しさと身体を動かすことの喜びを通して、自信や社交性を育てていきます。日本発達支援サッカー協会認定の専門スタッフが指導にあたるため、個々の特性や発達段階に応じた支援が可能です。
施設では、「叱らず、否定せず、しっかりと見守る」という姿勢を大切にし、子どもたちの小さな「できた」を確実に評価しています。このプロセスが自信を育み、自発的に行動する力を引き出します。
サッカー療育による成長
サッカーは、発達障がいがある子どもたちに多くの成長の機会を提供してくれます。具体的には:
1.
協調性の向上: チームで目標を共有することにより、他者との関係性を学びます。
2.
心身の解放感: 広い空間で自由に身体を動かすことで、ストレスを軽減し情緒の安定を図ります。
3.
自己管理力の獲得: 日常動作を通じて、自律的な行動を育みます。
4.
成功体験の蓄積: 小さな成果を積み重ねることで自己肯定感が高まります。
5.
新たな人間関係の形成: 学校外での友人や居場所を見つけられることで、安心して過ごせる場が広がります。
サービスの特徴
「かえでFC」では、以下の特長があります:
- - サッカーと療育の融合: 楽しみながら心・体・社会性を育む新しい形の療育。
- - 5つの発達領域への対応: 健康から生活、運動、行動、言語に至るまで広範囲の支援を行います。
- - 生成AIによるスマートな支援: 業務を効率化し、サービスの質を向上させるための最新技術を活用。
施設詳細
- - 名称: 放課後等デイサービス「かえでFC」
- - 住所: 京都府木津川市木津南垣外40-11 2F
- - 営業時間: 平日10:00~19:00、休暇期間9:00~18:00
- - 定休日: 毎週日曜日
- - 定員: 一日10名
結びに
「かえでFC」の設立を受けて、アイニコグループの介護事業部責任者である日浅成晴氏は、子どもたちの成長をしっかり支える居場所作りを大切にしていくことを強調しています。保護者が安心して子どもを預けられる環境を提供することを目指し、スタッフ一同が真摯に取り組んでまいります。このユニークな療育プログラムを通じて、木津川の地域に新たな希望をもたらす存在となることを期待しています。