廃プラスチック櫛
2025-05-01 11:15:43

手作りの魅力溢れる廃プラスチック製櫛《COMEL》が誕生!

廃プラスチックを再生した櫛《COMEL》の魅力



廃プラスチックが新たな形で息を吹き返す。早稲田大学の学生団体「Precious Plastic Waseda(PPW)」が手掛けるオリジナルブランド《COMEL(コメル)》は、このようにして生まれました。2025年5月1日から販売が開始されるこの櫛は、リサイクルプラスチックをアップサイクルして製作されたハンドメイド商品です。販売は、専門のオンラインストア「Precious Plastic Japan Team」を通じて行われます。

COMELの名前の由来



《COMEL》という名前の由来は、comb(櫛)とmelt(溶ける)の二つの言葉を組み合わせた造語です。「思いを込める」という意味が込められています。その想いは、環境への配慮も含まれています。廃プラスチックを集めて粉砕した後、加熱し、圧縮成形する過程は全て学生の手によって行われ、まさに学生たちの情熱の結晶と言えるでしょう。

環境への配慮と美しさ



特に注目すべきは、福祉理美容師ネットワーク「Ribinet」との連携です。美容院で廃棄される予定だったカラーチューブのフタを原料として再利用し、役目を終えたプラスチックに新たな命を吹き込んでいます。このアイテムは、美容と環境を結びつけるユニークな製品となりました。

COMELの特徴



《COMEL》の魅力は、その一点ものの美しさにあります。混ぜ合わされた色が作り出すマーブル模様は、世界に一つしかないデザインです。手のひらサイズで軽量な設計になっているため、使い勝手も抜群です。また、1本の櫛を作ることで約29.9gのCO₂削減につながり、これは木一本が1日に吸収する二酸化炭素の量に相当します。製造からデザイン、広報まで全て大学生が手掛けています。これらの要素が相まって、環境保全の意識が高まる一助となるでしょう。

Precious Plastic Wasedaについて



「Precious Plastic Waseda」は、早稲田大学の公認学生団体「環境ロドリゲス」のプラスチック部門として活動しています。学生たちは、自ら廃プラスチックを集め、粉砕・成形を通じて新しい商品を生み出しています。この過程をワークショップやイベントを通じて体験し、「楽しく、気軽に」環境問題に参加できる機会を提供しています。2024年10月から2025年4月には、約34.45kgのプラスチックを回収し、うち約5.19kgを製品に再生することに成功しました。この活動を通じ、11.32kgのCO₂削減を達成しています。

販売概要



《COMEL》の詳細は以下の通りです。
  • - 商品名: COMEL(コメル)
  • - 発売日: 2025年5月1日(木)
  • - 販売場所: Precious Plastic Japan公式オンラインストア
  • - URL: こちら
  • - 価格: 1,000円(税込)
  • - 素材: リサイクルPP/PE(大学内回収キャップや美容院のカラーチューブキャップなど)
  • - カラー: 各櫛ごとに異なるマーブル模様
  • - サイズ: 約10cm、重さ約14g

今後の展望



《COMEL》は、ただのプロダクトではありません。環境問題に対するアプローチの一つとして、人々が行動を起こすきっかけを提供することを目指しています。プラスチックごみ問題は難しく考えられがちですが、「楽しそう」「かわいい」といった感情から環境問題への関心を広めていくことがPPWのビジョンです。
これからも、廃プラスチックを再利用する活動を通じて、自分自身も環境問題を考える入口となる製品や企画を提案していくことでしょう。

環境に優しいだけでなく、美しさを兼ね備えた《COMEL》を手にすることで、あなたも小さな一歩を踏み出してみませんか?


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

関連リンク

サードペディア百科事典: COMEL Precious Plastic 早稲田大学

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。