京都芸術大学とのコラボレーションで生まれた北山杉の家具
南山城の緑が美しい地域に位置する北山杉は、京都が誇る素材の一つです。その独特の風合いと美しい木目は、京都の自然資源として数世代にわたり愛されてきました。これに注目した三井住友信託銀行は、2022年に京都芸術大学と共同で北山杉を使用したオリジナルのソファとサイドテーブルを製作・設置しました。この取り組みは、地域の伝統工芸を活かし、持続可能な利用を促進することを目的としています。
北山杉の特性と歴史
北山杉の歴史は約600年に及びます。その美しい木肌や優雅な色合いは、古き良き日本の木造建築の象徴と言えるでしょう。北山杉は、苗の育成から始まり、植林、枝打ち、伐採、皮剥き、磨き上げに至るまで、約40年の歳月を要する熟練の技術によって加工されます。この過程は、職人たちの深い愛情と経験が込められた芸術品とも言えるでしょう。
京都芸術大学との産学連携
三井住友信託銀行と京都芸術大学の連携によって、北山杉の家具がどのように生まれたのかを見ていきましょう。京都芸術大学は、デザインを通し、地域資源の価値を高める活動を行っています。このプロジェクトでは、学生や教員が参加し、北山杉の持つ美しさを最大限に引き出すデザインに取り組みました。
特に注目したのは、ソファとサイドテーブルの曲線や質感です。現代的なデザインに落ち着きとモダンさを取り入れ、居心地の良さを追求しました。見た目だけでなく、使い心地も重視した作品が完成し、京都支店と京都四条支店に設置されました。
持続可能な社会への貢献
三井住友信託銀行は「社会的価値創出と経済的価値創出の両立」を掲げ、地域の文化や素材を持続可能に活かすことを目指しています。今回のコンセプトは、北山杉ブランドの再生と日本の木文化の継承に寄与する活動として位置付けられています。活動を通じて、地域の魅力を広め、次世代に伝えていくことが重要です。
今後も、このパートナーシップが進化し続け、さらなる素晴らしい製品やプロジェクトが生み出されることを期待しています。社会的価値の創造を通じて、地域の魅力や文化の重要性を再認識し、持続可能な未来を共に築いていきましょう。
まとめ
北山杉を使用したオリジナルのソファとサイドテーブルは、京都芸術大学との産学連携のもとに誕生しました。伝統的な木工技術と現代的なデザインが融合したこの家具は、和の心を感じるアイテムとして、多くの人々に喜ばれることでしょう。是非、実際にその魅力を体感してほしいと思います。これからも、北山杉のさらなる利用促進と地域文化の保存に向けた取り組みが続いていくことを願っています。