愛情を感じる未来の椅子、2025年大阪万博でお披露目
ヴイストン株式会社(大阪府、大和信夫社長)と株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府、浅見徹社長)が共同開発したロボット「未来の椅子」が2025年9月に大阪万博で公開されます。この革新的な椅子は、柔らかな毛皮素材でできており、可愛らしいクマの姿をしています。特徴は、自動対話や遠隔対話を通じて、着席者とコミュニケーションを行う技術です。
子どもや高齢者との交流を促進
「未来の椅子」は、ただの座るための椅子ではありません。腕部の可動軸により、着席者を優しく抱擁し、物理的な接触を通じたコミュニケーションも可能になります。これにより、特に子どもや高齢者といった、人との接触が大切な人々との交流が生まれます。心温まるひとときを提供し、利用者の心を癒す存在となっています。
研究と開発のためのプラットフォーム
本試作の目的は、単に商品化するためではなく、研究・開発用途に特化しています。触れ合いを伴うコミュニケーションをテーマにした研究に活用され、非認知能力や学習意欲に関する新たなアプローチを提供します。身体接触を通じた研究は通常難しいものですが、この椅子を使用することでそれが可能になります。
実用性と普遍性の利点
ロボットシステムを椅子の形状に組み込むことで、設置場所や運用方法の制限が少なくなるという利点もあります。公共施設や教育機関などでの活用が期待され、日常生活の中に新しいコミュニケーションの形を持ち込むことが可能です。これにより、「未来の椅子」は、あらゆる場所で利用される可能性を秘めています。
万博での出展情報
この「未来の椅子」は、2025年9月5日から9月7日まで大阪・関西万博の「大阪のものづくりおもろいミライ展」に出展されます。来場者は、実際にこの椅子を体験し、未来のコミュニケーションを感じることができます。この取り組みは、ロボット技術における最前線を体感できる機会となるでしょう。
最後に
「未来の椅子」は、ロボット技術の未来を切り開く可能性を秘めています。人々の生活に寄り添い、心温まるコミュニケーションを提供するこのロボットは、単なる技術ではなく、人とのつながりや感情の絆を大切にする存在です。ぜひ、万博でその魅力を体験してください。