坂ノ途中と北杜市の包括連携協定
2023年、株式会社坂ノ途中と北杜市が農業の未来を見据えた包括連携協定を結びました。この協定の目的は、有機農業の推進や地区社会のデジタルトランスフォーメーション(DX)です。両者は、地域の持続的な発展に向けて力を合わせ、「100年先もつづく農業」を実現させることを目指しています。
北杜市の豊かな自然環境と課題
北杜市は、日本でも有数の自然環境を誇る地域です。この土地を生かした農業を推進し、農家の生活を持続可能なものにするために、2022年には「北杜市有機農業実施計画」を策定しました。この計画に基づき、「オーガニックビレッジ宣言」を行い、地域資源を活かした循環型の有機農業を目指しています。さらに、学校給食への有機農産物の導入や地域のバイオマス資源の利活用を進めることで、地域全体での有機農業の普及を図っています。
環境負荷からの解放を目指す
農林水産省が掲げる「みどりの食料システム戦略」では、2050年までに有機農業の取り組み面積を増やすことが目標にされています。このような政策に沿い、北杜市は急速に有機農業の推進に力を入れています。坂ノ途中が目指す「100年先もつづく、農業を。」というビジョンは、この流れと深く結びついています。坂ノ途中は、全国の有機農業者との協力関係を築き、農業の環境負荷を軽減するための事業を展開しています。
知見の共有による相乗効果
今回の包括連携協定は、有機農業だけにとどまらず、地域社会のデジタルトランスフォーメーションにも寄与することを目指しています。坂ノ途中は、これまでの経験やデータを活用し、新規就農者への支援や有機農業に関心を持つ企業との協業を進めます。これにより、有機農業の定着を図ると同時に、人口減少や少子化といった地域が抱える課題の解決を図ります。
有機農業の未来と地域の発展
北杜市市長の大柴邦彦氏は、この協定が農業のスマート化や収益性向上に寄与することを期待しており、坂ノ途中の知見が地域の持続可能な農業のモデルになることを愿っています。同時に、坂ノ途中の代表取締役である小野邦彦氏も、北杜市が全国的に注目される場所だと語り、地域の発展を加速させるために全力を尽くす意向を示しました。
会社概要とビジョン
株式会社坂ノ途中は、「100年先もつづく、農業を。」とのメッセージを掲げ、農薬や化学肥料を使用しない農産物の販売に注力しています。多くの新規就農者と共に、環境負荷の小さい農業を実現するための仕組み作りを行い、地域社会に根ざした農業の発展を目指しています。また、地域の自然環境を保全しつつ、高品質な農産物を提供する取り組みも進めています。
テクノロジーと有機農業の融合が、これからの農業に求められる要素です。本協定を通じて、坂ノ途中と北杜市はその一歩を踏み出しました。これからの持続可能な農業と地域社会の在り方に期待が高まります。