丹後織物インターンシップ・マッチング事業「TANGO TEXTILE JOURNEY」
京都府北部にある丹後織物産地で、将来の織物業界を担う人材を育成するインターンシップ「TANGO TEXTILE JOURNEY」が新たに始まります。このプログラムは、丹後の伝統織物産業に興味を持つ学生や若手社会人を対象に、実際に業界での体験を通じて織物に関する理解を深めることを目的としています。
プログラムの概要
「TANGO TEXTILE JOURNEY」は、二つの主要なステップから成り立っています。まずは、インターンシップの前段階として開催される「1st STEP ~LOCAL CREATIVE TALKS~」。このトークイベントでは、テキスタイルマーケットの専門家である宮浦 晋哉氏が登壇し、現在の業界の状況や今後の可能性について語ります。また、注目される丹後の織物業者たちのプレゼンテーションも行われるため、参加者は直接彼らの視点やビジョンを聞くことができます。
このイベントは2025年10月2日(木)18時30分からスタートし、京都伝統産業ミュージアムで開催されます。参加者は全国の大学や専門学校の学生、社会人で、特に35歳以下の方が対象です。参加費は無料で、オンラインからの参加も可能です。
続いて「2nd STEP ~WEAVE TO MEET~」では、約2泊3日のインターンシップを実施し、参加者は丹後地域の企業での実際の業務体験を通じて、織物産業の現場を直接体感します。この間、地域の先輩たちとの交流も経験できるため、よりリアルな「地域で働く」イメージを描くことができます。
このインターンシップは2025年12月4日から6日の間に行われ、申し込みは同じく9月3日より受け付けが始まります。興味のある方は、公式サイトで詳細を確認し、申し込みフォームから手続きを行ってください。
産地の魅力と未来
丹後織物産地は、歴史的な背景や独自の技術を持ち、品質の高い絹織物を生産する日本屈指の産地です。しかし、現在地域では新たな人材の確保が課題となっています。そこで、京都府と「シルクテキスタイル・グローバル推進コンソーシアム」が連携して本インターンシップ・マッチング事業を実施し、将来の担い手を育てていこうとしています。この取り組みを通じて、他の地域のものづくり文化を学ぶことができ、また就業マッチングも行われるため、参加者は自分の興味に合ったキャリアを探るチャンスを得られます。
参加企業と魅力
今回のインターンシップに参加する企業は、丹後地域で長年の歴史を持つ織物業者ばかりです。宮眞株式会社や田勇機業株式会社、柴田織物など、多岐に渡るジャンルで特色ある技術を持つ企業が揃っており、それぞれのオリジナリティを生かして新しい素材やデザインに挑戦しています。また、創作工房糸あそびや遊絲舎のように、伝統的な技を今の時代に合わせて進化させる企業も参加しています。
まとめ
織物の未来を担う人材を育成する「TANGO TEXTILE JOURNEY」は、丹後織物産業の魅力を知り、実際に現場を体験する貴重な機会です。これを機に、多くの人が織物業界に興味を持ち、次代を担う職人として活躍することを期待しています。参加の申し込みは公式サイトから可能ですので、興味のある方はぜひこの機会をお見逃しなく!