Exail社のレーザー位相再生ステーションRLSの取り扱い開始
株式会社光響は、フランスのExail社(旧名:iXblue Photonics)製の最新技術、レーザー位相再生ステーション「Regeneration Laser Station(RLS)」の取り扱いをこのたび開始しました。これにより、光ファイバーを使用する通信システムのさらなる革新が期待されます。
製品の特長
RLSは、高速で超長距離の光信号伝送において生じる位相ノイズを補償し、再生する機能を持っています。具体的には、ITUチャネル44(1542.14 nm)において安定したレーザー出力を供給するスタンドアローン型光伝送補償システムです。この構造により、フォトニックヘッドがファイバーリンクの中間に設置され、制御ユニットは利用者の必要に応じて自由に配置できます。
解決された課題
従来のレーザー伝送システムでは、伝送距離が100 kmを超えると、環境変動や機械的影響によって位相ノイズが蓄積され、最終的な信号の精度や安定性が低下しやすいという課題がありました。しかし、RLSはこうした問題をクリアにし、数百 kmから最長2,000 kmまでの距離で高精度かつ高安定なレーザー伝送を実現します。この技術は光周波数標準の遠隔転送や、光原子時計、干渉計測など、精密計測分野において非常に大きな期待を寄せられています。
製品ラインアップ
光響では、Exail社製品を含む300社を超える海外メーカーの製品や、10万点以上のレーザー・光学関連製品を取り揃えております。ご興味やご質問がある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
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主要仕様
RLSは、左図に示すように、Λカウンターを用いた1秒ゲートタイムで記録された分数周波数不安定度とその平均化時間を用いて評価されています。このデータに基づき、補償された200 kmのラボ用リンクにおける修正アラン偏差が示されています。また、680 kmの光ファイバーリンクでの伝送後のエンドツーエンド位相揺らぎについても資料が公開されています。
このように、RLSは高精度かつ安定した光伝送を可能にし、さまざまな分野に応じた利活用が期待される重要な新製品です。