おもちゃとジェンダー
2025-09-09 10:48:41

おもちゃが教えるジェンダーの大切さを学ぶ京都の授業

おもちゃが教えるジェンダーの大切さを学ぶ京都の授業



2025年の6月と7月、京都のAIC国際学院初等部にて「おもちゃとジェンダー」をテーマにしたコラボ授業が開催されました。このプロジェクトは、東京都中央区に本社を持つおもちゃメーカー・ピープル株式会社が協力し、子どもたちにおもちゃを選ぶ際の自由を探求する機会を提供することを目的としています。合わせて作成された『あそびおもちゃパスポート』は、大人たちに向けたメッセージを含む重要な成果物となりました。

取り組みの背景


ピープル株式会社は「子どもたちの好奇心を引き出したい」という理念を持っており、日々その実現に向けた活動を行っています。おもちゃの開発やイベントを通じて、子どもたちが「男の子のもの」「女の子のもの」という枠にとらわれていることに気付くことも多く、その結果、おもちゃを選ぶ際に躊躇してしまう子どもたちの姿を目の当たりにしてきました。「ジェンダー問題」とともにこのような課題に対して、教育の現場から働きかける必要性を感じる中で、AIC国際学院京都初等部との連携協定が結ばれました。

授業の内容


第1回授業:本音の探求


6月24日には、子どもたちが自分たちの「本音」を深く考える授業が行われました。「本当はやりたいのに、やれていないこと」というテーマが設定され、さらにその理由や解決策を考えることに挑戦しました。参加した子どもたちは、意外に多くの「やりたい!」という思いを持っていることに気づき、それが大人の「良かれと思って」の行動によるものであることを理解しました。子どもたちの中からは、自身の行動を変えることを提案する強い意見も出てきました。

第2回授業:『あそびおもちゃパスポート』の発信


次回の授業は7月7日、七夕の日に実施されました。ここでは子どもたちが自らのメッセージを再確認し、完成した『あそびおもちゃパスポート』を京都市内の保育園や施設に配布するフィールドワークを行いました。1年生と3年生は、互いに意見を尊重しながら、共に学びあう姿勢を身に付けました。大きな笹を用意し、願い事を短冊に書く活動も実施し、「私たち」を中心に考える意識が育まれました。

『あそびおもちゃパスポート』の中身


このパスポートの中には、子どもたちが感じた「大人だけのルール」に対する疑問や、大人との対話を通じて自由に行動したいという願いが込められています。遊びやおもちゃを選ぶ際には、子どもたち自身が思うことや感じることを大切にし、その意見が尊重されることが重要であるとの結論に至りました。

まとめ


今回の授業を通じて、子どもたちは「おもちゃとジェンダー」について積極的に学び、自ら発信する力を養いました。『あそびおもちゃパスポート』の存在は、子どもたちの思いを大人たちに届けるだけでなく、彼らが安心して自分を表現できる場を提供するものです。この活動が今後も続き、より多くの子どもたちが自らの意思で選択できる社会の実現に寄与していくことを期待しています。


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