京都大学との連携による新たな健康長寿社会を目指す「Gerok」の誕生

新会社「Gerok」の設立

2025年8月1日、株式会社学研ホールディングスおよびメディカル・ケア・サービス株式会社は、京都大学との共同研究に基づく新会社「Gerok」を設立しました。この会社は、高齢化やそれに伴う疾患の予防と治療に取り組むことを目的としており、10月1日より本格的に活動を開始します。Gerokは、医療・介護の新たなサービスや製品開発を推進し、健康長寿社会に貢献することを目指しています。

共同研究の背景

日本は急速に高齢化が進んでおり、認知症や生活習慣病といった老化関連の疾患は、本人だけでなく家族や社会全体にも大きな影響を及ぼしています。学研グループは、この社会的な課題に対処するために「Gakken2025」という中期経営計画を策定し、ウェルネスサービスを医療福祉分野の重点戦略として位置付けています。その取り組みの一環として、メディカル・ケア・サービスが設立され、認知症ケアを中心に介護事業を展開してきました。

関西の拠点として重要な役割を果たしている京都大学との連携は、新たなステージへの移行を示唆しています。老化研究の第一人者である鍋島陽一教授との協議を経て、共同研究が開始され、老化関連疾患への対策が一層進化しています。

「Gerok」の事業計画

Gerokが掲げる事業方針には、創薬事業とヘルスケア事業が含まれます。特に注目すべきは、抗老化遺伝子で知られる「α-Klotho」を活用した新薬の開発です。この研究により高齢者の健康を維持し、病気の治療に向けた新たな道を切り開くことが期待されています。また、ヘルスケア製品の開発も視野に入れ、品質と安全性を最優先に考えています。