2025年7月1日から、NPO法人そらべあ基金による「第2回そらべあソナエルプロジェクト」が始まります。このプロジェクトは、幼稚園や保育園が直面する緊急時の対応力を高めることを目的としており、社会の多様なニーズに応えるものとなっています。寄贈対象となるのは、ポータブル電源とソーラーパネルのセットです。特に屋根面積が限られる園でも利用できるように設計されています。
このプロジェクトは、昨年の実績を受けたもので、NPO法人そらべあ基金が2008年の設立以来、再生可能エネルギーの普及を目指して行ってきた活動の一環です。これまで全国の幼稚園や保育園に太陽光発電設備「そらべあ発電所」を寄贈し、今年には100基目の設置が予定されています。
今年度の「そらべあソナエルプロジェクト」は、特に屋根の広さが31㎡以上を確保できない未就学児童の通う園に向けて実施されます。関東圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)および関西圏(大阪、兵庫、京都)の園が対象です。寄贈される機材には、EcoFlowのポータブル電源DELTA 3 Plus(容量1,024Wh)および220Wの両面ソーラーパネルが含まれています。
子どもたちが環境と防災について学ぶきっかけを提供するため、環境教育プログラム「そらべあワークショップ」も開催されます。このプログラムを通じて、子どもたちは自然環境の大切さを学び、いざという時の備えを深めることができるでしょう。
8760時間の年間電力消費を考慮すると、ポータブル電源は停電時でもスマホやパソコンの充電、さらには電気ケトルや電子レンジなどの家電を動かすことが可能となります。そして、太陽の光を利用して日常的に充電することで、環境に優しい生活を意識させることができます。こうした取り組みを通じて、次世代を担う子どもたちへと環境意識の重要性を伝えていくことが期待されています。
応募は2025年7月1日から9月5日まで受け付けており、抽選で関東圏から1園、関西圏から1園が選ばれます。詳細や応募方法については、公式ウェブサイトをご覧ください。今後も、地域の幼稚園や保育園がこのプロジェクトに参加し、多くの子どもたちが持続可能な未来を考える機会が増えることを願っています。
このように、再生可能エネルギーを活用した新たな取り組みが、子どもたちの未来や地域の安全を支えることに繋がるでしょう。関心のある幼稚園や保育園からの多くの応募をお待ちしています。