坂ノ途中と新庄村、業務委託契約を締結
株式会社坂ノ途中が岡山県真庭郡の新庄村と業務委託契約を結び、これからのオーガニック農業の未来を切り拓く新たな取り組みがスタートしました。坂ノ途中は、全国の有機農業の推進に力を入れている企業であり、新庄村と連携することで地域の農業を活性化し、持続可能な発展を目指しています。
新庄村は「日本で最も美しい村」連合に登録されている、人口約790人の自然豊かな地域です。この村では、ブナの原生林が広がり、清流が湧き出ています。夏の昼夜の寒暖差が大きいこの地は、特産品として知られる餅米の栽培にも適しています。2001年から始まった有機堆肥の製造や有機農法の普及により、村内では現在、約5%の農地が有機米の生産に利用されており、2026年にはオーガニックビレッジ宣言を目指しています。
坂ノ途中は「100年先もつづく、農業を。」というビジョンのもと、環境に優しい農業の普及に努めてきました。全国400軒以上の生産者と提携し、流通の仕組みを体系化。また、農業に関するデータの調査・研究を行い、その知見を生かして自治体や企業との連携を深めています。
新庄村での具体的な取り組み
今回の契約により、坂ノ途中は新庄村の地域戦略を策定し、有機農業の拡大を推進します。その具体的な内容には地域計画の策定や新規就農者の育成支援が含まれており、地域社会への貢献と持続可能な農業の発展に寄与することが期待されています。
新庄村はすでに有機農業に取り組んでおり、家畜排せつ物を活用した有機堆肥の製造にも力を入れています。合鴨農法を取り入れた有機米の生産は、その成功例の一つであり、今後の発展が楽しみです。
将来のビジョン
坂ノ途中と新庄村の連携は、地域に新たな風を吹き込むものとなるでしょう。持続可能な農業の実現に向け、坂ノ途中は新庄村の生産者と連携し、各種支援や研修を行う方針です。今後、両者がどのような成功を収めるのか、多くの関心が寄せられることになるでしょう。
全国の自治体との連携にも期待
坂ノ途中は、全国750の有機農家とのネットワークを駆使し、自治体との連携を強化しています。新庄村の取り組みを基に、他の地域でも有機農業が広がるきっかけになることが期待されており、全国の自治体に向けた具体的な支援の内容も提案されています。
これからも環境に優しい農業普及のために活動を続ける坂ノ途中。新庄村との取り組みから生まれる新たな価値と、地域の未来がどう展開されるのか、目が離せません。