新しいIPDシリーズ
2025-07-31 09:41:25

ロームが新たに発表した「BV1HBxxxシリーズ」の特長と利点

ロームが新しく発表した「BV1HBxxxシリーズ」



ローム株式会社が新たに打ち出したハイサイドIPD「BV1HBxxxシリーズ」は、自動車のゾーンECU化に最適なデバイスです。この製品は、特に照明、ドアロック、パワーウィンドウなどのボディ系アプリケーションに利用され、過電力供給によるシステム保護を実現します。

新製品の概要



この新しいIPDシリーズでは、全6種類の異なるオン抵抗値を持つモデルが用意されています。すべての機種は、車載信頼性規格のAEC-Q100に準拠しており、高い信頼性が確保されています。これにより、自動車分野における安全性や性能を高水準で維持することができるのです。

特に注目すべきは、高い容量負荷駆動能力を備えている点です。IPDはゾーンECUと出力負荷である各種ECUとの接続箇所において、さまざまな性能を発揮します。従来のデバイスはこの部分での不足が問題視されていましたが、今回の新製品はその課題をクリアしています。さらに、ローム独自の最新プロセス技術を用いることで、低オン抵抗と高エネルギー耐量を同時に満たすことができています。

重要な性能要素



「BV1HBxxxシリーズ」は、駆動能力・オン抵抗・エネルギー耐量という3つの重要な要素を見事にバランスさせた製品です。このことは、自動車の電子制御において必要な安全性や効率性、信頼性を大幅に向上させることが可能です。また、このデバイスには業界トップクラスの高精度な電流センス機能が付いており、出力負荷へ接続するハーネスをしっかり保護します。

パッケージと販売情報



新製品は、コンパクトで優れた放熱性を持つHTSOP-J8パッケージに採用されています。このパッケージは高い汎用性を備えており、様々なアプリケーションに幅広く利用できる点が魅力です。

「BV1HBxxxシリーズ」の量産は2025年6月から月産20万個の体制でスタートする予定です。インターネットを通じてエレクトロニクスの専門商社、チップワンストップやコアスタッフオンラインなどからも購入が可能です(サンプル価格は600円/個・税抜)。

自動車産業への貢献



近年、自動運転技術や電気自動車の普及が進む中で、自動車における電子制御技術も日々高度化しています。特に、機能安全の観点から見ると電子的な保護の必要性がさらに増しています。このような背景の中、自動車をゾーンごとに統合的に管理する「ゾーンECU化」が進展しています。新たに開発されたIPDは、このニーズに応える製品として、メカヒューズを使用しない電子制御を実現するための重要なデバイスとなります。

今後もロームは、高信頼で高性能なデバイスの開発を通じて、自動車分野における安全性と省電力化に貢献していきます。自動車の未来を支えるために、期待が高まる新製品です。


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