インド発のチョコレートブランド「Nova Nova」に出資
京都に本社を構えるENRISSION INDIA CAPITALが、インドの次世代チョコレートブランドNova Novaに対して出資を行ったことが発表されました。この出資は、同社が運営するファンド「エンリッションSU25インド投資事業匿名組合」を通じて行われたもので、インドにおけるZ世代向けのチョコレートや菓子の市場に注目したものです。
Nova Novaの魅力とは?
Nova Novaは、インドのマハーラーシュトラ州に本社を置くD2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)スタートアップで、特にZ世代から人気を集めています。この世代はインド国内で約3億7,700万人を占め、日本の総人口の約3倍にもなる大所帯です。Z世代の台頭により、インドのチョコレート市場も革新の時代を迎えています。
これまでインドではチョコレートの消費は低迷しており、主に贈り物としての利用が主流でしたが、近年ではeコマースの普及に伴い、日々のスナックとしてチョコレートを楽しむ文化が根付き始めています。このトレンドを捉え、Nova Novaは「楽しくて贅沢なスナック体験」というコンセプトのもと、多岐にわたる製品開発を進めているのです。
創業者たちの背景
Nova Novaの創業者、Harsh Gadia氏(CEO)とNidhi Gadia氏(COO)は、それぞれ異なるバックグラウンドを持つ実力派です。Harsh Gadia氏は数々の事業を立ち上げた経験を持ち、シリアルアントレプレナーとして成功を収めています。一方、Nidhi Gadia氏は広告やマーケティングの分野での幅広い知識を活かし、ブランドの戦略を構築する役割を担っています。彼らは以前、ワッフルの店舗販売に携わった後、チョコレートブランドの立ち上げに取り組むことになりました。
市場の変化とNova Novaの可能性
インドの市場は、ソーシャルメディアの普及により急速に変化しています。特にZ世代はデジタルネイティブであり、オンラインプラットフォームを活用して商品を評価し、ブランドとより深く関わることができるため、消費行動も顕著に変わりました。このような背景から、Nova Novaはユニークなマーケティング戦略を駆使し、ブランドの認知度を高めているのです。
ENRISSION INDIA CAPITALの役割
ENRISSION INDIA CAPITALは、インドにおけるアーリーステージのスタートアップに投資し、日本とインドの架け橋となることを目的としています。現地の市場動向を捉え、社会問題の解決に向けたスタートアップに対する支援を行っています。中でもNova Novaの成長を通じて、インドのZ世代が求める消費体験の向上に貢献することが期待されています。
まとめ
今後、インドのチョコレート市場はさらに成長し、多様なプレイヤーが参入することが予想されます。Nova Novaが描く「楽しくて贅沢なスナック体験」は、消費者の心を捉える鍵となるでしょう。ENRISSION INDIA CAPITALの出資は、その進化を後押しする重要な一歩となるに違いありません。
最新情報は、公式サイトをチェックしてみてください:
Nova Nova公式サイト。