日本のテーマパーク利用動向と消費傾向
株式会社ネオマーケティングが実施した調査の結果、日本国内におけるテーマパーク・遊園地の利用実態が明らかになりました。近年の新規開業ラッシュや、コロナ禍からの回復に伴い、テーマパークへの訪問が多様化している様子が見受けられます。特に2025年には沖縄に自然体験型の「ジャングリア」がオープン予定であることからも、訪問者を巡る競争が激化しています。
調査概要
本調査は2025年7月7日から8日にかけて実施され、全国の20歳以上の男女を対象に1,000人からの有効回答を得ました。テーマパークに関しての質問が中心であり、その利用動向が解析されています。
平均利用金額が示す消費動向
調査によると、1回あたりのテーマパーク・遊園地の平均支出は10,000〜14,999円が最も多く(23.4%)、次いで15,000〜19,999円が続きます。特に、40代はお金を使う傾向が顕著で、この層では約20%が「30,000円以上」を利用している結果となりました。これは、生活が安定し経済的余裕が出てきたことに起因している可能性が高いと言えるでしょう。
ご希望の施設人気ランキング
「今後行きたいテーマパーク・遊園地」という質問に対しては、ユニバーサルスタジオジャパンが46.5%、東京ディズニーランドが45.2%、ディズニーシーが33.3%という結果が出ており、特にこの2つのブランドの人気が高いことが浮き彫りとなりました。地方施設ではハウステンボスが10.7%の支持を集め、富士急ハイランドやナガシマスパーランドも健闘しています。
テーマパーク選択のポイント
調査では、テーマパークを選ぶ際に重視するポイントとして「アトラクションの魅力」が67.5%で最も高い支持を得ました。また、年代別に見ると、特にアトラクションを重視するのは20〜50代であり、60代では「キャラクター・世界観」が優先される傾向が見られ、安全で安心して楽しめる場所を求める意識が強いことが分かります。このように、年齢に応じたニーズの変化がテーマパークの選定に影響を与えることが示唆されています。
情報収集源としてのSNSの重要性
調査の結果、テーマパークに関する情報収集ではSNSが46.8%で最多でした。特に女性や20代におけるSNS依存は目立ち、映像で事前に体験を知りたい男性も多いことから、マーケティング戦略にSNSを活用することが今後ますます重要になることでしょう。
まとめ
最近のテーマパーク訪問には新しい価値観や消費スタイルが反映されており、特に40代が突出して高額消費していることが分かりました。また、施設選びにはアトラクションの魅力が鍵となり、SNSやオフラインメディアを通じた情報発信が重要な要素となっています。訪問者のニーズが変化している中、今後のテーマパークはどのように対応していくかが見どころです。