欧州心臓病学会で女性の心不全に取り組む
オムロン ヘルスケア株式会社は、2025年8月29日から9月1日までスペイン・マドリッドで開催される欧州心臓病学会年次総会“European Society of Cardiology Congress 2025”に協賛し、サテライトシンポジウムを実施します。このシンポジウムのテーマは、「潜在リスクの解明:女性における未診断心不全の認識」です。
心不全リスクの現状
心血管疾患は、女性の死亡原因として最も多く、心不全は特に深刻な問題です。しかし、女性に特有の症状やリスクがあるにもかかわらず、認知度や研究が進んでいないため、症状の見過ごしや治療が遅れることが多いのが実情です。オムロンが2023年に行った調査によると、30代から50代の女性900人のうち、約50%が心不全の兆候である動悸や息切れを感じていたものの、それを更年期の影響と自己判断し、医師に相談していないケースが多いことが分かりました。
シンポジウムの詳細
このサテライトシンポジウムでは、オーストラリア・ジョージ・グローバルヘルス研究所のアルタ・シュッテ氏、ノルウェー・ベルゲン大学のエヴァ・ゲルツ氏、ドイツ・ハンブルク大学心臓血管センターのレナーテ・B・シュナーベル氏の三名が登壇します。
講演内容
1.
Bias in cardiovascular care: why is cardiovascular disease often missed in women?
- 講演者: アルタ・シュッテ
- サマリー: 女性における心血管疾患の見逃しの理由について。
2.
Risks and symptoms of female heart failure
- 講演者: エヴァ・ゲルツ
- サマリー: 女性特有の心不全のリスクと症状を解説。
3.
How early detection of atrial fibrillation can improve patient outcome
- 講演者: レナーテ・B・シュナーベル
- サマリー: 心房細動の早期発見が患者の予後に与える影響について。
このシンポジウムは、心血管疾患に関する最新の知見を共有し、より多くの女性が自身の健康に気を付けるきっかけとなることを目的としています。
オムロンの取り組み
また、オムロンは、ESC2025のブースにおいて、最新の血圧計や心房細動の早期検出が可能な独自のアルゴリズム「Intellisense AFib」を搭載した機器を展示します。これにより、心血管疾患の早期発見やモニタリングの重要性を広め、家庭での健康管理を支援していきます。
オムロンの循環器事業は、「脳・心血管疾患の発症ゼロ」というビジョンを掲げ、医療従事者や研究者との連携を強化しています。今後も、信頼されるデバイスとサービスを提供し、世界中の人々の健康的な生活をサポートすることを目指していきます。
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