エネルギーの未来を変える!新型余剰売電型自家消費システムの登場
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社は、2023年7月から新しい「余剰売電型自家消費システム」の販売を開始します。このシステムは、低圧から高圧領域に至る中規模の太陽光発電所向けのもので、発電した電力を効率的に利用できる点が特徴です。
再生可能エネルギーの普及を後押し
近年、企業の間で再生可能エネルギーを100%利用する「RE100」の取り組みが進んでいます。この動きと並行して、電力料金の高騰や環境への配慮から、自家消費型の太陽光発電システムが求められるようになっています。これにより、地域産品を地域内で消費する「地産地消」が重要視されています。
オムロンは、この流れを受けて、太陽光発電システムの導入に適した新しいビジネスモデルの開発を進めています。特に「余剰売電型自家消費システム」は、発電量が多ければ自家消費せざるをえないという特性から、電力ロスをできる限り防げる設計になっているのです。
新出力制御で売電ロスを軽減
この新システムは、2023年6月に改正版が施行された出力制御に初めて対応しています。従来の出力制御では、自家消費があったとしても発電量が強制的に抑制され、その結果として売電ロスが生じていました。新システムでは、自家消費分を保持しつつ餘剰電力を適正に売電できる仕組みになっています。
これにより、電力のムダを大幅に削減し、多くの施設や企業が持続可能なエネルギー利用を実現できるようになります。また、単相パワコンとの連携も可能になり、設置環境に応じた柔軟なシステム設計が実現しました。
多様なニーズに応えるシステム構成
新型の余剰売電型自家消費システムでは、蓄電池やV2Xシステムとの組み合わせも可能です。これにより、企業が求めるBCP(事業継続計画)対策としても活用できるのが大きなメリットです。
たとえば、住・産共用の自家消費対応蓄電システムやマルチV2Xシステムとの組み合わせが可能で、様々なユーザーニーズに対応しています。設置スペースを最大限に活用しながら、高効率の発電を実現するための設計が施されています。
効率的な導入が可能
このシステムは、完全自家消費型としても使用することができ、この柔軟性は設置作業の効率化に寄与します。異なるシステムを導入する必要がないため、施工工数を軽減し、在庫管理の負担も減少します。
未来を見据えた取り組み
オムロン ソーシアルソリューションズは、今後も再生可能エネルギーの普及に貢献していく計画です。具体的には、蓄電池やV2Xなどの追加機能を提供することで、企業や施設がより効率的かつ持続可能な電力利用を実現できるようにサポートし続けるでしょう。
持続可能な社会の実現に向けて、新型余剰売電型自家消費システムは、企業や地域のエネルギー政策にとって大きな一歩となることが期待されます。皆さんもこの機会に、新しいエネルギーの形を考えてみてはいかがでしょうか?