長崎県とオムロンが結んだ協力協定
2025年7月27日、長崎県および長崎大学病院とオムロンヘルスケア株式会社は脳卒中や心臓病の予防および医療提供体制推進に関する協力協定を締結しました。この協定は「長崎県循環器病対策推進計画」に基づき、さまざまな活動を通じて県民の健康意識を高め、健康寿命の延伸を目指すものです。
背景
脳卒中や心臓病は日本国内で死亡原因の上位に位置し、長崎県では心疾患が第2位、脳血管疾患が第4位を占めています。これらの疾患による年間死亡者数は約4,000人にも達し、循環器病は県民の生活に深刻な影響を及ぼしています。このような状況に対処すべく、長崎県は「第2期長崎県循環器病対策推進計画」を策定し、さまざまな方策を講じています。
協力協定の内容
協力協定に基づき、以下の取り組みが行われます。
1.
県民への情報発信: 健康に関する情報をより多くの人々に届けるための施策を展開。
2.
県民意識調査: 疾患に対する県民の意識を把握し、ニーズに応じた対策を講じます。
3.
特定保健指導の推進: 健康的な生活習慣を促進するための指導を強化。
4.
医療機関連携体制の構築: 脳卒中・心臓病予防のため、医療機関同士の連携を強化します。
5.
その他必要事項: 協定の目的達成に向けて必要な項目。
長崎大学病院の池田センター長は、協力協定の締結を喜び、脳卒中や心臓病が急に発症する危険な疾患であることを強調し、予防と早期発見が重要であることを伝えました。さらに、日常生活におけるセルフケアの促進を目指し、effectiveな啓発活動の実施を目指しています。
オムロンの取り組み
アプローチの一環として、オムロンは自社商品の展開にも力を入れています。最近、心電計付き上腕式血圧計(HCR-7800T)と携帯型心電計(HCG-8060T)を紹介。これらの製品は、お手軽に心電図の取得ができるため、自宅での健康管理を支援します。
HCR-7800Tの特長:
- - 血圧測定と心電図記録機能を備え、スマートフォンアプリ「OMRON connect」での解析も可能。
HCG-8060Tの特長:
- - コンパクトで持ち運びしやすく、同様にスマートフォンアプリと連携して心電図データを解析・保存できる。
一般的な啓発活動として、市民向けの講座や医療従事者向けのトレーニングも実施し続けます。
目指す未来
この取り組み全体が、脳卒中や心臓病予防の意識を高め、場合によっては致死的または重篤化するリスクを減少させ、最終的には健康寿命の延伸に寄与することを目標としています。これからもオムロン、長崎県、長崎大学病院が連携し、県民の健康を守るための活動を進めていきます。