CERAPHIC®直管LEDランプの新たな光
京セラ株式会社が本年4月下旬より、無線で調光・調色が可能なCERAPHIC®直管LEDランプの本格販売を開始しました。この新型LEDランプは、美術館や博物館等の展示環境を照らすために特別に設計されています。特に、展示物の色を忠実に再現する高演色性が求められる空間において、CERAPHIC®シリーズはその性能を発揮します。
1. 高い演色性能
CERAPHIC®直管LEDランプは、
LED演色性区分クラス4をクリアしています。この基準は、光源の色再現力を評価するものであり、自然光に近い光を提供することで知られています。特に美術館や博物館など、展示物の正確な色を再現する必要がある場所での使用に最適です。一般的なLEDが青色LEDに蛍光体を使って白い光を作り出すのに対し、CERAPHIC®は紫色LEDと三原色の蛍光体を組み合わせることで、より自然に近い光を実現しています。
2. 無線調光・調色の利便性
この直管LEDランプは、
無線調光システムSmartLEDZ®に対応しており、タブレット等の端末から容易に調光・調色が可能です。これにより、広大な展示室でも離れた場所からでも簡単に照明を操作できるため、展示物に最適な光を瞬時に提供できます。加えて、プログラム運転機能によって、あらかじめ設定されたスケジュールに基づいて自動的に光を調整することができ、利便性が格段に向上します。
3. 経済性と取り扱いやすさ
さらに、CERAPHIC®直管LEDランプは、現在使用されている蛍光灯器具をそのまま利用できるため、取り付けが非常に簡単です。新しい器具への交換を行わずに済むため、初期費用を抑えることができる点も大きな魅力です。LEDランプへの切り替えは2030年までに進められる必要があるため、各施設にとってこの製品は経済的にも非常にメリットが大きいとされています。
仕様とラインアップ
CERAPHIC®直管LEDランプは、40W形(LT2765-3000C)と20W形(LT2765-1500CS)の二種類が用意されています。色温度は電球色(2700K)から昼白色(6500K)まで選べ、調光率は1%から100%までと幅広い調整が可能です。
まとめ
京セラのCERAPHIC®直管LEDランプは、美術館や博物館における照明に必要な高い演色性と多機能性を持ちながら、経済的な選択肢を提供する新しい製品です。これにより、展示物の美しさを引き立てると共に、環境に配慮した持続可能な明かりを実現しています。新しい照明の形を体験してみてはいかがでしょうか。