京都大学と企業5社、CO2由来固体炭素製造の検証開始
コスモエネルギーグループが、京都大学をはじめとする5社と協力して、溶融塩電解技術を利用したCO2由来の固体炭素製造に向けたベンチスケール検証を開始しました。この共同取り組みは、カーボンニュートラル社会の実現に寄与することを目的としています。
溶融塩電解技術とは
溶融塩電解技術は、電気エネルギーを用いてCO2を固体炭素に変えることができる革新的な方法です。この技術は、クリーン水素を必要とせず、再生可能エネルギーと組み合わせることで、将来的にはますます注目されることが期待されています。特に、この技術の実用化は、持続可能な社会の構築に向けた重要な一歩となるでしょう。
参加企業と大学の役割
共同技術開発には、コスモ石油、京都大学、アイ’エムセップ、住友重機械工業、SECカーボンが参加。これらの企業はそれぞれ専門的な知識と技術を活かし、原料調達から製造、利用に至るまでのサプライチェーンを見据えた検討を行います。特に、住友重機械はエネルギープラントや化学プロセスにおける設計と運営の実績を持ち、SECカーボンは炭素材料の製造と評価において豊富な経験を有しています。
取り組みの背景
世界がカーボンニュートラルを目指す中、CO2の回収と利用(CCU)が重要視されています。特に、安定した固体炭素への変換技術は、その長期的な固定化と実用化において大きな可能性を秘めています。国際的には、炭素材料の供給が地政学的リスクに晒されているため、国内での生産や材料供給の安定化されたサプライチェーンを構築することが求められています。
取り組みの進め方
本取り組みでは、溶融塩電解技術を利用した炭素材料の製造可能性を検証し、関係各社との連携を通じて、より広範な社会実装を見据えた課題と論点の共有を行う予定です。また、国内外の技術動向や政策を考慮しながら、持続可能な社会の実現に貢献する研究を推進していきます。
各社の展望
コスモエネルギーグループは、中長期目標である「Vision2030」の一環として、持続可能な社会構築を目指した取り組みを加速しています。京都大学は、長年の研究成果を元にこのプロジェクトの中心を担い、アイ’エムセップは、SDGs社会へのシフトを推進しています。また、住友重機械とSECカーボンは、それぞれの専門領域を活かしつつ、持続可能な社会の実現に向けて貢献します。
このように、地域を超えた多くの専門家と企業が手を組むことで、カーボンニュートラル社会の実現に向けた新しい技術が育まれています。今後の展開に期待が高まります。