柴田七美の個展「のこるかげ」について
2025年の初夏、京都 髙島屋S.C.内に位置する京都 蔦屋書店の6階アートウォールにて、柴田七美の個展「のこるかげ」が開催されます。日程は6月3日(火)から6月23日(月)までの約三週間。この展示では、色や質感、キャンバスに描かれた筆致の視覚効果が際立つ新作が展開され、その作品を通じて観客に新たな体験を提供します。
豊かな色彩と質感を追求する柴田七美は、福岡県出身のアーティストで、今まで映画や演劇、小説などからインスピレーションを得てきました。彼女の描く油彩シリーズは、物語から得たモチーフを使って描かれ、観る人に自由に物語を想像させる曖昧なイメージへと再構築されます。
本展の特徴は、彩度を落とした色味の作品を通して、絵具の物質性と筆のストロークが生み出す視覚的効果の実験です。観客は、作品を通じて様々な解釈や想像を楽しむことができるでしょう。
アートを通じた新しい視覚体験
柴田七美は今回の展覧会にあたるアーティストステートメントで、演劇の舞台で観客と役者との間にある距離感に言及しています。「他者の存在を完全には把握できない」という前提のもとで、非実在の人物像を描くことで、物質性や描写の過程に焦点を当てています。これにより、彼女の作品は象徴的な存在へと変化していきます。
たとえば、彼女の作品《untitled》F8は、455×380 mmのサイズの油彩画で、観る人に、固有の誰かを示さない曖昧な存在を示唆しています。絵具のストロークや堆積が新たな像を生み出す過程こそが、1枚の絵としての強度を導くのです。
絵画の購入と展示について
この個展は入場無料で、会期中は自由に観覧することができます。また、展示される作品は、展覧会の初日にあたる6月3日(火)10:00から会場にて販売され、さらにはアーティストの作品をECプラットフォーム「OIL by 美術手帖」でも、6月13日(金)から6月23日(月)までの期間にわたり販売します。アートを手に入れるチャンスも逃さずに!
京都 蔦屋書店の魅力
京都 蔦屋書店は、ただの書店ではありません。全てのフロアに渡るアートと文化に対する深い理解と、伝統と革新交じり合う空間です。約6万冊の書籍と多様なアート用品、さらに約120席を持つSHARE LOUNGEでは、カフェやイベントスペースとしても活用されています。
アートと文化に触れ、柴田七美の独創的な世界観をぜひとも体感してください。皆様のご来場をお待ちしています。
開催情報
会期:2025年6月3日(火)~6月23日(月)
時間:10:00~20:00(最終日のみ17:00閉場)
場所:京都 蔦屋書店 6F アートウォール
入場:無料
問い合わせ先:075-606-4525(営業時間内)
公式サイト:
京都 蔦屋書店