スパイスファクトリーの『プレママ・パパ制度』が最優秀賞を受賞
スパイスファクトリー株式会社が、6月27日東京ビッグサイトで開催された「HR's SDGsアワード2025」授賞式において、「はたらくを楽しく」部門で最優秀賞を受賞しました。同社の取り組む『プレママ・パパ制度』は、妊娠・出産期のリアルな課題に対し、制度と社内文化を通じて解決を図るものです。今回はこの画期的な制度の概要やその背景、成果について詳しくご紹介します。
妊娠・出産期の課題への取り組み
妊娠・出産期は、法制度だけでは解決できない多くの課題が存在します。特につわりや妊婦健診のための休暇を取得できず、無理をして出勤を続けるケースが散見されており、この問題が社会的な課題とされています。こうした背景を受け、スパイスファクトリーは約30代半ばの従業員を抱える企業として、妊娠・出産がキャリアの障害とはならないような仕組みの構築を目指しました。
プレママ・パパ制度の概要
2023年7月に導入されたこの制度では、法定の産前休暇よりも前に特別有給休暇を最大20日間取得できる仕組みが整っています。これにより、妊娠中の体調不良や健診、家庭の準備といった既存の制度でカバーしきれないニーズに応えることができます。この制度の特色は以下の通りです:
- - 妊娠中の社員やそのパートナーも対象
- - 妊婦健診の付き添いや家事サポートに利用可能
- - 欠勤を回避できるため、育児休業給付金の減額を防止◎。
社内文化の醸成
単に制度を整えるだけではなく、社内でのコミュニケーションを活性化させるため、社員同士の情報共有を促進する子育て専用のSlackチャンネルや、育児休業に関するガイドブックの作成、制度説明などを行い、不安を解消する仕組みも整えています。こうした文化の醸成が、制度の利用促進に寄与しています。
成果と評価
2024年度のデータによると、『プレママ・パパ制度』の利用率は66.7%、育児休業取得率は85.7%、男性の育児休業取得率は83.3%と非常に高い結果が出ています。さらに、男性の平均育児休業取得日数は121.6日と、全国平均の1か月〜3か月未満を上回る長期取得を実現しています。これは、企業として積極的に育児支援を行うことの一例であり、彼らの制度が現代の働き方改革を先導していることを示しています。
社会への影響
スパイスファクトリーの取り組みは、メディアにも多く取り上げられ、2025年には東京都の「東京サステナブルワーク企業」にも登録されています。これにより、社会全体に対する影響力を高め、他企業の参考になる可能性があります。制度が整っていても利用しにくい場合には意味がない、という理念の下、日々改善と対話を重ねています。
まとめ
スパイスファクトリーの『プレママ・パパ制度』は、妊娠・出産期における多様な課題に対し、現場のニーズに応える形で導入されました。制度的な面だけでなく、社内の文化をも変革し、より良い働く環境を提供する姿勢が、多くの人々に影響を与えているのではないでしょうか。今後もこのような取り組みが広まり、さらなる社会的変革を促すことを期待しています。