タイミーとZENが挑む新しい求人の形
最近、求職者の注目を集めているのが、株式会社ZENが展開するマンガ制作サービス「つたわるマンガ」です。このサービスは、株式会社タイミーの正社員就職支援サービス「タイミーキャリアプラス」と提携し、特に求職者に向けた求人情報をマンガ形式で提供することで、驚くべき成果を上げています。具体的には、LPマンガの読了率が55%を記録し、ABテストにおいてはマンガを読んだユーザーのコンバージョン率が約2倍に達したのです。
取り組みの背景
タイミーのユーザーは、主に仕事の合間やスキマ時間にスマートフォンを利用して求人情報を探している層が多いことから、従来の文字情報では判断が難しいという課題がありました。特に、「設備管理技術者」や「施工管理」といった未経験者向けの職種においては、仕事内容をイメージしにくく、「自分には無理」と感じてしまうことが多々あります。
そこで、動画も考慮されましたが、視聴の意思決定が必要で、これが障壁となることが明らかになりました。結局選択されたのが、特別な意思決定なしにすぐに読めるマンガでした。この手法により、求職者に対し「どんな仕事があるのか」「未経験でも挑戦可能か」を直感的に伝えることができるようになりました。
成果にダイレクトに繋がる
利用者の55%がマンガの最後まで読み進めており、これは従来の求人情報に比べ、非常に高い読了率と言えます。そしてABテストから導かれたデータも重要な要素です。マンガを閲覧したユーザーは、未閲覧ユーザーと比べて2倍のコンバージョン率を示し、興味を持つが一歩踏み出せない層をしっかりと捉えていることが分かります。
制作プロセスの裏側
この成功を支える制作プロセスに関して、タイミーの丸山 紗代氏と佐藤 康司氏、そしてZENの佐伯 航平が対談した内容には、いくつかの重要なポイントが挙げられています。
1.
ペルソナ設計と気持ちの設計
マンガ制作は単なる絵を描く作業ではなく、まずはペルソナを明確にし、読者が読み終えた後にどんな気持ちになってほしいかを考えることから始まります。これは制作手法として非常に重要で、「事業課題を言語化するプロセスに近かった」と丸山氏は振り返ります。
2.
AIを活用した効率的な制作
手描きではあり得ない修正も、AIを駆使することで簡単かつ迅速に行えます。登場キャラクターの性別を変更するなどの大きな修正にも柔軟に対応し、質を妥協せず、最終的にはプロのデザイナーが仕上げを行っています。
3.
興味を活かすコミュニケーション
丸山氏はマンガの役割について「新たな興味を生むのではなく、すでに興味を持った人を取りこぼさず次の行動へ導く手段」と語ります。実際、求人を超えた面談前のユーザーとのコミュニケーションにも活用され始めているとのことです。
まとめ
「つたわるマンガ」は、従来の求人情報の限界を超え、求職者に直感的に魅力を伝えていく新たな試みです。これは単なる広告手法ではなく、企業と求職者の絆を深めるための重要な手段として機能しています。今後もタイミーとZENは、マンガを通じた新しい情報提供の可能性を探求し続けていくでしょう。
ぜひ、求人情報におけるマンガの力を体験してみてはいかがでしょうか。