京都の水炊き料亭「鳥彌三」が新たな旅立ちを迎える
1788年に創業し、238年の歴史を誇る水炊き料亭「鳥彌三」が、2026年4月9日(木)にリブランディングオープンすることが発表されました。株式会社タイソンズアンドカンパニーが経営を引き継ぎ、伝統と現代が融合した新しい「鳥彌三」が誕生します。これまでの趣を残しながらも、革新を目指すこの取り組みは、多くの人々に新たな体験をもたらすことでしょう。
リブランディングの背景
「鳥彌三」は、創業以来、京都の水炊き文化を守り続けてきました。しかし、時代の変化に伴い、人々のニーズも多様化しています。そこで、リブランディングのテーマとして設定されたのが「伝統と進化のバランス」です。一年にわたる改修工事では、往時の雰囲気を現代に甦らせるための工夫が施され、かつては非公開であったエリアが新たに公開されることになりました。
この改修を通じて、「鳥彌三」は単なる飲食店に留まらず、人々が集い、交流する場へと生まれ変わります。朝食や昼食専用のメニューも開発され、訪れる人々は新しいスタイルの水炊きを楽しむことができます。
建物の魅力
「鳥彌三」は、江戸後期から現存する歴史的建造物であり、1788年や1864年の大火を奇跡的に免れ、今なおその姿を保っています。高瀬川沿いには魅力的な格子状の外観が広がり、時代を感じることができます。また、江戸末期から昭和初期にかけての改装が施され、古き良き趣を残しつつ現代的な機能を兼ね備えた店舗に進化しています。特に、空調設備が天井裏に隠され、照明が江戸時代の雰囲気を感じさせる現代的なデザインに生まれ変わっている点が特徴です。
水炊きの伝統と新たなメニュー
「鳥彌三」の水炊きの特徴は、鶏ガラを使い、井戸水だけで作った白濁した濃厚なスープです。時間と手間をかけて丁寧に作られたこのスープは、世代を超えて受け継がれてきました。新たに始まる昼食メニューは完全予約制で、伝統のスープを用いた「鶏そば」と「鶏がゆ」を軽やかな空間で楽しむことができます。
夜のコースにも新たな魅力が加わり、人気の品を含むコースが提供される予定です。各地から厳選された旬の食材を使った特別な水炊きコースや、豊富なドリンクメニューの組み合わせで、より多彩な楽しみ方が提案されています。
クリエイター陣の力を借りて
今回のリブランディングには、さまざまな分野のトップクリエイターが参加しています。インテリアデザインを手掛けたのは、BAZIKの滝澤氏。彼は素材や照明、アートワークにまでこだわり、新たなデザインの可能性を引き出しました。また、店舗全体の設計監修はki-yaの清水氏が担当し、文化を尊重した改修工事を実施。グラフィックデザインはMORI DESIGN INC.の森氏が手掛け、店舗のイメージを一新しています。
制服デザインを担当したRAINMAKERの渡部氏は、ファッション性を持ちながらも機能的で美しいデザインを提案しました。これらクリエイターたちの協力により、リブランディングされた「鳥彌三」は、古き良き伝統を尊重しつつも、現代的な感覚を持つ新しい飲食体験を提供することを目指しています。
まとめ
「鳥彌三」のリブランディングオープンは、新たな歴史の1ページを開く出来事です。京都の文化と食の魅力を体現するこの料亭が、これからどのような未来を描くのか、その目撃者になりたいものです。ここでしか味わえない特別な体験を、ぜひお楽しみに!