環境経営の新たな一歩
2023年、京都府長岡京市を拠点に据える株式会社工進は、環境マネジメントシステム「エコアクション21」の認証を取得しました。1948年の創業以来、ポンプや洗浄機、発電機、ポータブル電源などを手がける同社は、地球温暖化といった環境問題への対応を真剣に考え、持続可能な社会の実現に貢献すべく新たな挑戦を始めています。
環境負荷低減を経営課題に
工進では、事業活動に伴う環境負荷の低減を経営の重要課題として掲げており、豊かな生活や社会の発展を図るため、地球環境に配慮した事業の展開を目指しています。具体的には、エネルギーの効率利用や使用量の削減、廃棄物の最小化、水源や土壌の保護、資源の有効活用を進め、製品においては長寿命で省エネな設計や、包装材料の削減へと力を入れています。
太陽光パネルの設置
その一環として、本社製造施設および倉庫の85%の屋根に太陽光パネルが設置され、月に約30,000kWhの自家発電を実現しています。この活動は、気候変動問題に対する具体的なアプローチのひとつであり、持続的なエネルギー供給を考える上でも大きなステップです。
環境負荷の少ない製品開発
さらに、工進はバッテリーを共通利用できる「スマートコーシンシリーズ」の開発を進めてきました。2017年には充電式草刈機を販売し、後にチェンソーや噴霧器、ポンプなど多岐にわたるガーデンツールのラインナップを提供。本シリーズは、エコロジーの観点からも非常に評価されています。今後もこの流れを継続し、環境負荷の少ない製品群を増やす計画です。
リサイクル素材への移行
梱包材についても、プラスチック製の緩衝材からリサイクル可能な段ボールへと移行を進めています。このような取り組みは、環境負荷を軽減しながら、持続可能な社会を実現するための重要な一歩です。
エコアクション21とは
エコアクション21(EA21)は、日本独自の環境マネジメントシステムであり、環境省によって策定された信頼性の高い仕組みです。企業はこれにより、環境への取り組みを計画的に進め、実行、評価、改善することが可能となります。
工進の未来に向けて
工進は1948年の創業以来、ポンプを中心とした技術の革新と挑戦を続けてきた企業です。「お客様にとって、より良い商品とサービスを届けたい」という信念の下、現場のニーズに応える形で新しい価値の創造を目指しています。創業100年を視野に入れ、持続可能な発展を確約し、社会と人々の生活向上に寄与する企業であり続けることを堅持していきます。
今後も、環境と調和した企業活動を通じて社会的課題に立ち向かうことで、企業理念の実践と新しい発想の挑戦を重ねていく予定です。企業の具体的な取り組みに注目し、持続可能な未来を実現するための道を共に歩んでいきましょう。