クラフトビール「一期一会」が生まれ変わる！新たな製法で保存性向上を実現

クラフトビール「一期一会」の新たな誕生

京都醸造が誇るクラフトビール「一期一会」が、その製造方法を改良しました。「一期一会」は創業以来、私たちに愛され続けている看板商品で、ベルギーの伝統的なビアスタイルとアメリカンホップの素晴らしい調和が特徴です。この度の改良は、単なる味わいの向上にとどまらず、その保存性や流通クオリティにまで及びます。

伝統と革新の融合

「一期一会」は、セゾンスタイルのビールとして、果実味とスパイシーな風味を持ち合わせています。独自のベルジャン酵母の力で、ホップ由来の爽やかな柑橘の香りも加わり、食事との相性が抜群です。魚介類や鶏肉料理、さらにはスパイシーな料理とも相性が良く、まさに多様なシーンで楽しめるビールですが、今回の改良によりその楽しみ方がさらに広がることになります。

2025年2月、京都醸造は「缶内二次発酵製法」へ切り替え、より本格的なセゾンに進化を遂げました。この製法は、発酵を終えたビールに酵母や糖分を加え、缶内でさらに発酵を促進します。この伝統技法により、深みを増した味わいと、充実した保存性が実現しました。

保存性の向上と味わいの深化

缶内二次発酵によって、ビール内の酸素が限りなく少なくなるため、味わいがより長持ちします。さらに、シャンパンや一般的なワインと同様に、時間と共に熟成が進み、様々な変化を楽しむことができるのです。加熱殺菌を行わないこの製法は、ビール本来の魅力を損なうことなく、より深い味わいに仕上げる理想的な方法といえるでしょう。

保存方法にも変化が見られます。従来は要冷蔵として流通していた「一期一会」が、今後は「冷暗所保管」でも問題なく流通できる商品となります。これにより、取扱のしやすさが向上し、より多くの人々にこの美味しいビールを届けることが可能になります。

発泡酒への移行

製法変更とともに、一期一会は「ビール」から「発泡酒」へと分類が変更されました。この転換は主に、缶内二次発酵によって使用する糖分が関係しています。「発泡酒」という名称からは一見ビールとは異なる印象を受けるかもしれませんが、実際の味わいや製法は従来と変わっていません。麦芽使用比率は95％以上で、まさにビールと呼べるクオリティです。それに加え、二次発酵による細やかな泡立ちや、酵母の熟成香を存分に楽しむことができるのです。