信長公の「なんばん餅」
2025-11-18 10:19:31

伝統が息づく「なんばん餅」の復刻販売、信長公に思いを馳せて

400年前の祝い菓子を現代に



京都の上賀茂神社が歴史的に重要な場所であることは、多くの人に知られています。そして、今、特に注目すべき商品が誕生しました。それが、亀屋良長によって復刻された「なんばん餅」です。このお菓子に込められた歴史や背景を辿ってみましょう。

戦国時代の接待・「なんばん餅」



上賀茂神社(正式名:賀茂別雷神社)は、その歴史を2600年以上さかのぼることができる、京都最古の神社の一つです。大切に守られてきた神社には、重要文化財として「賀茂別雷神社古文書」が所蔵されています。この文書には、1582年、織田信長を接待する際の記録があり、その中に「なんばん餅」の名前が見えるのです。このお菓子は、信長公の戦勝を祝うために神社から贈られたことが分かっています。

復刻の背景と試作



亀屋良長は、戦国時代から伝わる「なんばん餅」の味を再現するため、長い試作を重ねてきました。レシピの信ぴょう性は、東京大学の著名な研究者によっても確認されました。この研究において、「なんばん餅」の配合は記載されており、その基本材料が「小麦粉」「黒砂糖」「葛粉」「水」であることが明らかになりました。

これらの材料を丁寧に混ぜ合わせ、せいろで1時間半蒸し上げるという手作業で仕上げられています。特に、波照間島産の黒砂糖や最高級の吉野本葛といった、選び抜かれた素材が使われることにこだわっているのも亀屋良長の特徴。職人の技が光る工程を経て、現代に蘇ったこのお菓子は、まさに伝統を感じる逸品となっています。

商品の詳細と購入情報



「なんばん餅」は、4個入りで税込700円(※上賀茂神社での販売価格は800円)。この商品は亀屋良長のオンラインストアだけでなく、本店や上賀茂神社の境内にある「神山湧水珈琲」にもお求めいただけます。公式サイトでは詳細情報や購入が可能ですので、ぜひチェックしてみてください。

さらに、商品の売上の10%は上賀茂神社の維持・保全活動に寄付されるとのこと。このように、歴史を感じられるだけでなく、地域貢献にも繋がるというのも素晴らしい点です。

上賀茂神社について



上賀茂神社は2600年前に創建され、平安時代以降もその姿を変えずに人々に親しまれてきました。境内は静寂に包まれた美しい環境で、世界文化遺産に登録されています。神社へお参りし、この「なんばん餅」を味わうことで、過去の歴史と現在をつなぐ特別な体験をしてみてはいかがでしょうか。

亀屋良長について



亀屋良長は、1803年に創業された京菓子の名店。創業当初からの伝統を守りつつ、時代に合わせた新商品の開発にも意欲的に取り組んでいます。京都の銘水「醒ヶ井水」を用いた京菓子作りには、代々受け継がれてきた技術と心が息づいています。亀屋良長の魅力を通して、地元名物を味わいながら歴史に思いを馳せるひとときを楽しんでください。


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