アルバイト平均時給の過去最高額を更新
2025年10月、株式会社マイナビが発表したアルバイト・パート平均時給レポートによると、全国平均時給は1,328円に達し、前年同月比で56円増加しました。これは、季節イベントを控えた求人の増加が影響していると考えられます。
全国的なトレンド
全国的に見ても、アルバイトの時給が上昇傾向にあります。特に、クリスマスや忘年会など年末に向けての需要が高まり、リクリエーションやアミューズメント分野の求人が前年同月比で6割増となっています。これにより、業種別では「飲食・フード」や「販売・接客・サービス」でもそれぞれ過去最高額を記録しました。
また、アルバイト時給の全国平均は2025年の年間平均が1,300円台に到達する可能性が高まりつつあります。これは、2025年度に順次発効される最低賃金の影響も見込まれます。
エリア別の状況
日本のエリア別に見ると、関東、関西、中国・四国の3エリアで時給が上昇しています。特に、関東エリアは1,385円という過去最高の金額を記録しました。これは他の地域と比較しても最も増加幅が大きく、1,400円台に近づいています。
京都府の注目
今年度のレポートでは、観光シーズンを迎えた京都府に焦点を当てました。紅葉シーズンに加え、インバウンド需要の増加が期待される中、京都府の平均時給は1,335円に達し、前月比で26円増加しています。職種別では、「飲食・フード」が特に好調で、前年同月比で44円の増加をみせました。
この時期に発効される最低賃金の引き上げや、観光客の増加が時給の上昇に寄与していると考えられます。
求人増加の背景
さらに、年末年始の特需を意識した企業による求人の出方も増加しており、レジャーや飲食業界では求人件数が前年同月比で増加しているのが特徴です。 暦の上での繁忙期を見越して、早めに求人を出す企業が増えたことも、時給の向上に寄与しています。
展望
今後も年末年始や春節といった繁忙期に向け、企業の人材確保はますます活発になることが予想されます。特に京都府では観光業の需要が冬の時期でも続くため、時給のさらなる上昇が期待されます。これに伴い、アルバイトを希望する人々にとっても、より良い条件での雇用機会が広がっていくことでしょう。
2025年度は、さまざまな変化が予想される中、アルバイト市場は新たな局面を迎えようとしています。今後のデータにも注目が集まります。