池坊専宗の写真集
2025-05-14 11:45:29

京都の伝統工芸を映す池坊専宗の新プロジェクト写真集が登場!

伝統工芸の美を捉えた池坊専宗の新作写真集



2025年5月25日、華道家で写真家の池坊専宗による新たな写真集『よい使い手 よい作り手』が刊行されます。本書は、京都の伝統工芸とその匠の技にフォーカスした66の工房を巡るもので、池坊が独自の視点で見つめた工芸の美しさを余すところなく表現しています。

伝統の継承と未来への展望



京都の伝統工芸は1200年以上にわたって魅力を保ち続け、数多くの優れた工芸士や職人たちに支えられてきました。しかし、近年は生活様式の変化に伴い、伝統工芸が直面する厳しい現実もあります。池坊はこの状況を憂い、伝統工芸の素晴らしさを全国と世界に発信するため、本書を企画しました。

池坊は、2023年夏から1年をかけて66の工房を訪問し、各工房の職人たちの技を写真に収めました。工房ごとに随想録を書くなど、単なる写真集にとどまらず、工芸に対する深い理解と情熱を伝える作品に仕上がっています。

モダンな視点から見る匠の技



本書には、66品目の伝統工芸品の紹介もあり、日英併記でわかりやすく掲載されています。さらに、次世代の伝統文化を継承する井上安寿子氏(京舞井上流)や金剛龍謹氏(金剛流若宗家)との対談も収録されており、伝統工芸が未来に向けてどのように発展していくのかを考える貴重な内容になっています。

クラウドファンディングの成果



本書の制作にあたっては、クラウドファンディングが実施され、全国からの多くの支援が集まりました。その結果、8,048,000円の支援が寄せられ、多くの協力者の方々とともに写真集が実を結びました。また、クラウドファンディング支援者には、5月20日頃から順次写真集が発送される予定です。

書籍情報と購入方法



  • - タイトル: よい使い手 よい作り手/Art of Craft, Art of Use
  • - 判型/ページ数: A4判160ページ(4色カラー)
  • - 発売日: 2025年5月25日
  • - 販売価格: 8,500円(税別)

購入は京都伝統産業ミュージアムをはじめ、京都蔦屋書店や日本華道社、オンラインショップ(MOCAD ONLINE SHOP、Amazonなど)でも可能です。

有名な華道家の視点で捉えた工芸の真髄



池坊専宗氏が写真家として捉えた美しさは、ただの美的感覚にとどまらず、生活や文化に根ざした深いメッセージを持っています。伝統工芸の工房を訪ね歩くことで、彼は実際の技術とそれを支える思想や歴史を、写真を通じて語りかけます。

この一冊は、製品としての美しさだけでなく、それを生み出す人間の思いや技術の積み重ねを感じることができる、まさに「今を未来に」の思いが込められた作品です。是非手に取って伝統工芸の奥深さとその意義を感じてみてください。


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