秋の特別公開「後水尾天皇と聖護院」展
本山修験宗の総本山、聖護院にて秋の特別公開「後水尾天皇と聖護院」展が2026年10月10日から12月6日の間に開催されます。この期間中、毎週金曜日から日曜日及び祝日、特別に一般公開される貴重な機会です。
聖護院の魅力
聖護院は、寛治4年(1090年)に創設され、歴史的な背景から多くの皇族が門主を務める格式高い寺院です。特に、光格天皇の仮皇居としても知られ、日本国内で唯一の「旧仮皇居」として史跡に登録されています。広大な寺領やその中で生まれた特産品「聖護院大根」や「八ッ橋」は、今でも多くの人々に親しまれています。
後水尾天皇と聖護院の関係
後水尾天皇は、江戸時代初期に活躍した天皇で、彼の時代に聖護院は今とは別の場所に存在していました。彼の異母兄弟である道晃法親王が、後水尾天皇の文化サロンに出入りをしていたことから、聖護院と後水尾天皇は深い関係を結びました。1675年の大火後、その年の翌日に聖護院は現在の地に移転し、ここで後水尾天皇が設計に関した書院も移築され、この建物は重要文化財に指定されています。
書院の特異性
書院は、モダンな意匠が施され、南蛮渡来の板ガラスや贅沢な金細工が使われています。その優美な構造は、後水尾天皇の美意識を色濃く反映しており、現代にも通じる洗練さがあります。最近では、台風21号の影響で被害を受けたものの、修復工事は令和5年に無事終了しています。
展示される作品
展覧会では、通常非公開の宸殿にある狩野派の金碧障壁画約120面が公開されます。狩野永納と狩野益信によるこれらの作品は、風景や故事を描いた美術品で、華やかな表現が施されています。加えて、後水尾天皇の筆による書「忍の一字」や特別に公開される額「研覃」が観覧できます。
また、狩野探幽の作品も展示され、精緻な描写で知られる「紀州友ヶ島図巻」や注目の「釈迦三尊図」などが公開されます。特に「釈迦三尊図」は、独特な構成と緊張感のある表現で一際目を引く作品となっています。
施設情報
この特別公開は、聖護院にて開催されるため、アクセスも便利です。「聖護院」という名前は、歴史的な豊かさと文化的な意義を要約した言葉とも言えます。参観は大人800円、中高校生600円、小学生以下は無料、団体での予約も受け付けており、貴重な文化財を通じて深い歴史と文化に触れる絶好のチャンスです。
京都の秋を楽しむために、特別公開「後水尾天皇と聖護院」展にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。