冬のぎっくり腰、罹患率56%の実態と対策を探る
昨今、ぎっくり腰が多くの人に影響を及ぼしていますが、特に冬はその発症例が増える傾向にあります。いったいその背景には何があるのでしょうか。NLC野中腰痛クリニックが行った調査によると、ぎっくり腰を経験した約70%の方が再発しており、その多くは冬に発症しているという結果が出ました。
ぎっくり腰についての研究
NLC野中腰痛クリニックでは、30~60代の男女を対象にぎっくり腰に関する調査を行いました。この調査は2024年12月18日から19日に掛けて実施され、総数1,014人の回答を基に結果がまとめられました。このデータをもとに、ぎっくり腰の実態、特に冬の季節における発症の頻度や対策について詳しく見ていきましょう。
冬にぎっくり腰が多い理由
調査結果によれば、ぎっくり腰を経験した人たちの57.3%が『冬』に発症したと答えています。寒さによって筋肉が硬くなり、血流が悪化することが、ぎっくり腰を引き起こす要因の一つとして挙げられます。また、日常生活における動作に無理が生じやすく、特に「重いものを持ったとき」(54.9%の回答)や「立ち上がろうとしたとき」(32.9%の回答)が主な引き金となっています。
日常生活で気を付けるべきこと
ぎっくり腰が発症すると、生活全般に著しい支障をきたします。特に『座る・立ち上がる』(66%)、『ベッドや布団から体を起こす』(61.9%)、『下にあるものを拾う』(59.5%)という基本動作が負担になります。このため、冬の寒い時期にはこれらの動作を行う際に特に注意が必要です。
ぎっくり腰の痛みと回復の実態
痛みの持続期間に関しては、約70%の人々が数日間の痛みを経験しています。最も多いのは『3日~5日未満』(26.8%)で、多くの場合、ぎっくり腰は簡単に対処できるものではないことが分かっています。また、発症後の対処としては、『安静にする』(56.1%)、『病院に行く』(37.7%)という選択がなされており、特に何もしないで様子を見る人も39.2%に達しています。
ぎっくり腰の再発防止策
日常的に重いものを持つ際に気を付けていること(40.2%)、定期的なストレッチ(33.0%)、正しい姿勢を意識すること(28.7%)が再発防止につながると考えられています。調査によると、これらの対策を実施している多くの人々が再発を防げたと報告しています。
知識の不足と必要性
興味深いのは、繰り返しぎっくり腰を経験している約67.6%の人々が、他の腰痛疾患の存在を知らなかったという研究結果です。これは、ぎっくり腰が再発する場合には、さらに深刻な疾患の可能性を示すものです。このため、何度もぎっくり腰を繰り返す方は、専門の医師の診察を受けることが重要です。
結論
ぎっくり腰は誰しもが経験しうる痛みですが、特に冬はそのリスクが高まります。この調査を通じて、正しい知識や対策を持つことが重要であることが浮き彫りになりました。日常生活でのちょっとした注意が、あなたの健康を守ることにつながります。ぜひ、NLC野中腰痛クリニックでのお問い合わせを通じて、さらなる情報を得て安心した日常生活を送りましょう。