福知山の新たなる産業創出への挑戦 F-StartUp中間報告会を振り返る
福知山市が2021年度から進めている「NEXT産業創造プログラム」から始まったスタートアップ支援事業「F-StartUp」。このプログラムは、地域の新たな産業を生み出すための重要な取り組みであり、起業や企業内起業を志す方々に必要な知識とスキルを提供しています。
2025年1月24日、SHIBUYA QWSで開催された中間報告会は、株式会社 talikiの代表取締役CEOである中村多伽さんをゲストとして迎え、特別講演を行いました。彼のビジョンや経験は多くの参加者に刺激を与え、社会課題の解決型ベンチャーキャピタルについての理解を深めるものでした。
中村多伽さんのゲスト講演
中村さんは、社会課題の解決を目指す人々を支援するベンチャーキャピタルの立ち上げ経緯、そして社会起業家を育成するためのファンドの在り方について語りました。彼の情熱は、ただ製品を売るだけでなく、社会にポジティブな影響を与えるビジネスの重要性を訴えます。
ピッチ&交流会の様子
報告会の後半では、D1cafe、Lifexia、Seasonの3社がそれぞれのビジョンや事業展開について発表しました。進行役の加藤翼さんが司会を務め、参加者同士の意見交換が活発に行われました。
D1カフェの取り組み
D1カフェは、社会的少数派である障がい者や高齢者に配慮した多様なメニューを提供するカフェです。経営者はこう語ります。「私たちは、地域全体が共生できる社会を目指しています。私たちのカフェがきっかけとなり、皆が新しい価値観を持てるよう貢献したいです。」中村さんも、D1カフェの取り組みを高く評価され、「業界が抱える課題に果敢に挑んでほしい」とエールを送られました。
Lifexiaのビジョン
Lifexiaは、三方よしを理念に掲げ、化粧品の開発から販売までを手がけています。「地域の魅力を引き出し、社会的意義を持つ事業を展開している」と中村さんからの賛辞も得て、社会への貢献を意識したビジネスモデルの成功に期待が寄せられました。
Seasonの新しい農業モデル
万願寺とうがらしの栽培を行う株式会社Seasonは、農業を「食」に関わる事業として捉えています。加藤さんからは、脱炭素プロジェクトの進展について提起され、若い農業者の育成と地域活性化を目指す同社の姿勢が注目されています。
参加者の思い
参加したNEXT産業創造プログラムの受講生も、中村さんの講演を通じて多くの気づきを得たようです。「社会課題をビジネスに結びつけるためには、それを支える仕組みが不可欠であると強く感じました」と語る学生記者は、F-StartUpを通じた各社の成長と成功を期待しています。
次回のイベント案内
福知山公立大学は、2025年3月1日にF-StartUpの成果報告会を開催します。このイベントでは、起業家を育成するプログラムの成果と共に、各チームが新規事業創出への取り組みを発表します。オンライン配信も行われますので、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。詳細は
こちらをチェックしてください。