都ホテル京都八条の新たな取り組み
京都市南区に位置する都ホテル京都八条では、「地球を想い、京都を想う。」という理念のもと、環境保全に向けた実践的な取り組みを進めています。特に、感染症対策で使用されていたアクリル板を原料リユースし、コースターとSDGsバッジにアップサイクルするプロジェクトが注目されています。この取り組みは、廃棄物の削減だけでなく、地域の文化と観光資源の保護にも寄与しています。
アクリルアップサイクルの背景
このプロジェクトのきっかけは、環境モデル都市としての貢献を目指す中、コロナ禍で使われなくなった約200枚のアクリル板を有効利用しようという社内の意識の高まりからでした。もともと環境問題への取り組みとして、プラスチック削減などに注力してきた都ホテル京都八条。しかし、役割を終えたアクリル板の処理方法に苦慮していたところ、リサイクルの方法を見直し、より持続可能な形へと転換することが決まりました。
アップサイクルのプロセス
「アクリルグッズ等再生利用促進協議会」の協力によって、再利用の計画がスタートしました。初期のリサイクル方法から変更し、手間をかけて「アップサイクル」プロセスを選択。これにより、アクリル板は徹底的に洗浄、カット、研磨、加飾され、ホテルロゴが印刷されたコースターやSDGsバッジとして生まれ変わりました。
このコースターは客室でウォーターサーバー用のカラフェとともに提供されており、特に京都の魅力を描いたイラスト付きのコースターは税込800円で販売されています。収益は、京都の文化や観光資源の保護に活用する計画で、地域の環境保全に貢献することを目指しています。
環境への思い
都ホテル京都八条は、アクリル製品をリユースすることによるCO2排出量の大幅な削減効果を強く信じています。廃棄焼却または再原料化によるリサイクルの場合と比較し、約90%のCO2排出削減が期待されます。また、アクリル板の原料である石油は非再生可能資源であるため、リユースやアップサイクルの重要性はますます高まっています。
持続可能な未来のために、都ホテル京都八条は、使用済みのアクリル製品を新しい価値を持つ製品に再生することに力を入れ、地域社会への貢献と環境の保護に努めています。これにより、ゲストにストレスフリーな滞在体験を提供し、地域社会とのつながりを大切にしています。
ホテルの魅力と将来的な展望
都ホテル京都八条は、JR・近鉄京都駅八条口から徒歩約2分の好立地にあり、親しみのあるスタッフのおもてなしがスムーズなホテル体験を提供しています。人、地域、地球とのつながりを重視し、産学連携やSDGsへの取り組みも進める中、2025年3月25日には開業50周年を迎えます。この節目を機に、「50年分のご恩返し」というテーマのもと、訪れるすべての人々に感謝の思いを込めたサービスを提供し、持続可能な100年を目指して展望を広げています。
公式情報
このように、都ホテル京都八条は地域の環境に配慮しながら独自の酒店体験を創出し続けており、地元京都の文化とともに成長していく姿勢は、多くの人々に共感を呼ぶことでしょう。