切削加工革新
2025-08-19 12:05:27

京セラが切削加工を革新する新サービス「VIMOA」を発表!

京セラが切削加工の未来を変える「VIMOA」サービスを開始



京セラ株式会社が、切削加工を可視化し、分析するための新しいセンシングソリューション「VIMOA」を発表しました。この画期的なサービスは、2025年9月から順次提供される予定で、工業分野における生産性向上や品質管理の新たな道を切り拓くことが期待されています。

VIMOAとは何か?


「VIMOA」は、京セラ独自のセンシングツールを基盤としたサービスで、加工中の振動を高感度で捉えることで、切削加工の状態をリアルタイムで監視し、分析します。このサービスは主に2つのプランで構成されており、利用者のニーズに応じた柔軟な選択が可能です。

サービスプラン


1. センシングツールプラン
このプランでは、センシングツールとその周辺機器(無線LANやバッテリー)のレンタルサービスが利用できます。2週間からの短期間で手軽に導入でき、十分なデータ分析を行えます。具体的には、
- 利用期間: 14日間または30日間
- 利用料: 14日間¥90,000、30日間¥160,000(税抜き)
- 特徴: 不具合の迅速な分析や工程改善が期待できる。

2. AIモニタリングプラン
2026年春よりサービスが開始予定のこのプランは、センシングツールとAIを結び付けることで、量産ライン全体を対象にしたリアルタイムのモニタリングが可能です。これにより、加工状況を常に把握し、異常を迅速に検知します。
- 特徴: 工程毎の加工状況を測り、不具合原因のトレースバックができる。

開発に至った背景


切削加工は多くの要因が絡み合う複雑なプロセスであり、視覚的確認が難しい状況が多いため、経験則に依存する部分が大きいです。クーラント液によって視認が難しくなることが一般的で、通常は切削音や加工後の様子から状態を推測します。

このような課題を解決するために、京セラはセンシング技術とAIを駆使し、切削加工を「見える化」するためのメカニズムを設計しました。この新技術により、これまでの経験則に頼ることなく、数値データによる加工プロセスの論理的な分析が可能となります。

センシングツールの特長


「VIMOA」の心臓部であるセンシングツールは、加速度センサによる高精度な振動計測が行えます。具体的な特徴として、以下のポイントがあります:
  • - 簡単インストール: 無線接続が可能であり、幅広い工作機械への取り付けが容易です。
  • - リアルタイムデータ: 振動データをXYZ軸で計測し、異常を即座に可視化します。
  • - 高精度なサンプリング: 22.0kHzの高サンプリングレートで、突発的なトラブルの原因を特定します。

特に、アルミニウムや鋳鉄の加工において高い精度を誇り、製造工程における効率的な改善を支援します。これにより、ユーザーは生産性を大幅に向上させ、品質管理を徹底することができるでしょう。

未来の製造業界に向けた一歩


京セラの「VIMOA」は、製造業界において新たな時代を迎えるための重要な一歩となります。デジタル技術とAIを駆使したこのセンシングソリューションは、業界全体の透明性と効率性を高めることで、責任あるものづくりをサポートします。是非、その目で確かめてみてはいかがでしょうか。持続可能な未来に向けた製造プロセスの変革が、ここから始まります。


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