KCCSが取り組む新しいキャリア支援プログラム
京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)は、社員により多様なキャリア経験を提供するために新しい社外インターン制度「レンタル移籍」と「side project」を導入しました。この取り組みは、社員が他の企業での経験を通じて成長し、その知識とスキルをKCCSに持ち帰ることを目的としています。
「レンタル移籍」と「side project」の概要
「レンタル移籍」では、本体に在籍しながらも1年間にわたり、外部のベンチャー企業でフルタイムで働く機会が提供されます。2025年の4月と6月には、それぞれ1名の社員がこの制度を活用することが決まっています。
一方、「side project」は、業務時間の一部を利用し、ベンチャー企業で短期間のプロジェクトに参加する形式です。こちらは2025年の5月から7月までの3ヶ月間に、2名の社員が参加する予定です。両プログラムとも、異なる企業文化や業務環境での実務経験を通じて、社員のスキルの向上を図るものです。
社員の声と期待される成果
KCCSの人事統括部でDE&I(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)推進課を担当する大田千夏さんは、これらの制度の導入について「社員が社内では得られない経験を積み、それをもとに成長してほしい」と語ります。新たな視点を持ち帰ることで、組織全体の活性化につなげていくという考えが根底にあります。
参加者はいずれも各自のスキルを活かした貢献が期待され、各プログラムの内容も多岐にわたります。例えば、経営情報システム事業からスピンオフしたKCCSは、生成AIの開発を行う株式会社データグリッドでのプロジェクトに参加する林祐太さんなど、技術的なバックグラウンドを持つ社員が多くいます。
実際のプログラム参加者
レンタル移籍参加者
移籍先:株式会社Godot
本社:兵庫県神戸市
行動科学とAIを融合したディープテック・スタートアップで広報業務を担当します。
移籍先:株式会社データグリッド
本社:京都府京都市
生成AIプロダクトの開発マネジメントに取り組む予定です。
side project参加者
受入先:アイティップス株式会社
日本とインドを繋ぐプラットフォーム運営のプロジェクトに参加します。
受入先:株式会社チャイルドサポート
離婚ADRと養育費保証に関わるプロジェクトに参加し、メルマガ制作などに取り組みます。
今後の展望
これまでに導入されたプログラムの実績から、KCCSは引き続き、社員の自律した働き方を支援し、イノベーションを促進していく方針です。また、ローンディールはこのような取り組みを通じて、大企業の人材育成の新しい形を模索し、より多様な成長の場を提供していくことを目指しています。
セミナーのご案内
これに関連した「越境経験による成長と導入効果」をテーマにしたセミナーが開催されます。詳細は公式サイトをご覧ください。新しい働き方やキャリア形成に興味がある方は必見です。
参考リンク
今後のKCCSの取り組みから目が離せません。