京丹後舞輪源蒸留所の快挙
2025年5月8日、京都の丹後地方に位置する京丹後舞輪源蒸留所が、フレッシュクラフトジン「Mairingen Fresh Craft Gin (ORIGINAL)」で世界的な栄誉を勝ち取りました。世界三大スピリッツコンペティションの一つである「San Francisco World Spirits Competition 2025」において、最高評価の「最高金賞(Double Gold)」を受賞したのです。この受賞は、蒸留所が創業からわずか1年で達成したもので、その注目度は非常に高まりました。
さらに「Mairingen Extra Fresh Craft Gin 2024 (PREMIUM)」も「金賞(Gold)」を受賞しており、今後の展望も非常に明るいと言えます。
フレッシュクラフトへのこだわり
「Mairingen Fresh Craft Gin (ORIGINAL)」においては、14種類のボタニカルが使われており、それぞれが丁寧に手作業で扱われています。特に、蒸留当日に収穫されるクロモジや、焙煎されたクマザサなど、各素材へのこだわりが明確に表れています。これにより生まれる独自の香りは、他にはない「生きた香り」だと言われています。
仕込み水には、標高640mの森から湧き出る硬度10の超軟水と、山麓の硬度180の超硬水をブレンド。こうした水の使い方にも、京丹後の自然を大切にする姿勢が反映されています。ジンは700ml、200ml、170mlのサイズで提供され、その価格も十分に魅力的です。
プレミアムな存在感
「Mairingen Extra Fresh Craft Gin 2024 (PREMIUM)」では、原料は全て京丹後で自ら採取したものに限定されています。使用されるボタニカルは、山のジュニパーベリー「ネズミサシ」、海のジュニパーベリー「ハイネズ」、そして国定公園内で採取される天然生蜂蜜の3種類。この簡素ながらも極めてユニークな組み合わせが、まさにこの地での特別な体験を提供します。このジンは377本の限定製造で、その価値は間違いなく高いものとなっています。
薬草薬樹ノ森に根ざしたジンづくり
京丹後舞輪源蒸留所は、300種以上の薬草や薬樹が育つ「薬草薬樹ノ森」の中に位置しており、地域の自然と調和したジン作りを行っています。ここでは、機械的な大量生産ではなく、土地の声を聞き、その地でしか得られない素材を活かした製品作りを行っています。自然との関係性を深く探求することで、何が「本当に必要な豊かさ」であるかを問う姿勢が反映されています。
蒸留責任者の思い
この特別なジンを手がける蒸留責任者、真山(しんざん)氏は、自然環境との調和を重視した経歴を持っています。彼は、自然香の創作線香屋や自然農法のお茶農家での修業を重ねた後、京丹後の森に魅了され、ジンづくりの道を進むことになりました。その経験から、自然と人との間に円環を描くような作品を生み出しています。
SFWSCについて
「San Francisco World Spirits Competition」は、2000年に設立され、世界中の蒸留酒メーカーが集まる業界で非常に知名度の高い品評会です。受賞するということは、品質が国際的に認められることを意味し、最高金賞(Double Gold)は、全テイスティング審査員が満場一致で認めた時のみに授与されます。
関連情報
今回の受賞を祝して、京丹後市の複合施設「HOLIDAYHOME」では「Mairingen Fresh Craft Gin」の提供と販売が予定されています。詳細は公式サイトをチェックしてください。
【ホームページ】
京丹後舞輪源蒸留所
【インスタグラム】
@mairingen_distillery