篠原勝之の個展『泡沫(うたかた)展』が開催中
京都市中区にある京都場。ここで今、篠原勝之氏の個展『泡沫(うたかた)展』が開かれています。展覧会期間は2025年10月4日から12月7日までの間で、篠原氏が京都で個展を開催するのは実に27年ぶりです。アートの新たな感覚を持った彼の作品を是非見に行きましょう!
業界内では「ゲージツ家」として知られる篠原氏(愛称:クマさん)。彼の独自のアプローチは常に枠組みを超え、新たな表現方法を探求してきました。日常とアートの境界を曖昧にし、彼がどのようにアートを捉えているのか、その作品から深い情熱が感じられます。
展覧会の特別イベントとして、トークイベント『斧の安藤榮作×泥の篠原勝之の雑談』も予定されていますが、残念ながら延期となりました。篠原氏は、今回の展示を通じて自身のこれまでの人生や病に対する思いを込めているとのこと。アートは彼にとってのリハビリでもあり、自分という存在を見つける手段でもあります。
篠原氏との出会いは私自身のアートとの関係を深める導きとなりました。彼が教えてくれた「人生=芸術」「生活=芸術」は、今も私の中に息づいています。彼がデリケートな美を土で描く姿を見ると、アートがどのように変わり得るのか、常に考えさせられます。
彼が使用する素材は多様で、鉄やガラスから土へと移行しました。病気との闘いの中で生まれた新たな表現が、どのような感情やメッセージを持っているのか、会場でじっくりと感じ取っていただきたいです。作品を通じて彼の深く、また優しい心を感じていただけることでしょう。
展覧会の詳細
- - 場所:京都場
- - 期間:2025年10月4日(金)~12月7日(日)
- - 休館日:月・火曜日
- - 時間:12:00~19:00
ぜひこの機会に、京都場の特別な空間で、篠原勝之のアートの世界を体感してください。きっと普段の生活とは異なる、新たな視点を得ることができるでしょう。
また、京都場は大正時代の京染工房をリノベーションした場所であり、アーティストの自由な表現を大切にしながら、文化的な交流が行われる“場”として注目されています。訪れた際には、その魅力的な空間自体も体感してください。アートと共鳴することで、新しい発見が待っているかもしれません。